受験生が一番苦労することといえば「やる気を持続させること」ではないでしょうか。「目標を立ててみる」、「勉強する環境を変えてみる」等々、様々な方法がある中で、みなさんが実践している方法は「絶対合っている!」と自信をもって言えますか?実は、多くの受験生が実践しているやる気アップ法は効果が薄い可能性があります。そこで今回は、行動心理学の観点からより効果的なやる気アップ法を紹介します。
「やる気を上げてから行動する」のは間違い!?
みなさんは勉強のやる気が無くなったときどうしていますか?多くの受験生が、一度勉強を離れリフレッシュしたり、あるいは様々なやる気アップ法を試したりすることで、やる気を上げてから再度机に向かうでしょう。
しかしやる気が無い状態において「やる気を上げてから行動する」というのには落とし穴があります。まず、やる気がゼロの状態にあって、やる気だけを上げるというのは大変労力が要ります。やる気を上げるのは結構ですが、何よりもまず「行動する」ことが大切です。やる気がゼロの状態ならば、「まず行動し、行動しながらやる気を上げること」が一番効果的です。
加えて人間は「退屈な状態」が続くとやる気がどんどん低下していきます。勉強が退屈だからといって一度勉強を離れる(すなわち行動を止める)と次に動き出すのがとても困難になります。ここでも大切なのは、たとえ退屈でも行動し続けることなのです。
行動するからやる気が上がる!
落とし穴に落ちないやる気アップ法とは「行動する」ことにほかなりません。まず行動することで勝手にやる気が出てきます。このような現象を行動心理学では「作業興奮」といいます。
人間は作業を続けることでやる気ホルモンが分泌され、より作業に没頭できるというのです。例えば掃除でも同じことが言えるでしょう。始めるまではやる気が起きませんが、いざ始めてみると細かいところまで気になり掃除が終わらなくなってしまいます。
受験勉強でも同じことが言えます。実戦的な方法として、まず毎日簡単にできることを習慣化しましょう。例えば単語集1ページであったり、音読1ページであったりと、定量的だとなお良いですね。たった5分でも構わないので、とりあえず机に向かい勉強をしましょう。
おわりに
「やる気アップの方法ばかり考えて勉強が手についていない」なんていう受験生も数多く見てきました。結局やる気アップ法は個人的に合うものを実践すればよいですが、「やる気がないときこそ行動する」「行動し続ける」というのは覚えておくとよいと思います。ぜひ毎日の勉強に取り入れてみてください。