理系大学に入ったらどれだけ英語を使うか

7252aee7089de2f77d4e81d7010bf180_s

理系大学での勉強のイメージは、数学・物理・科学などの理系科目を勉強したり、それらの授業で習ったものを実際に研究などで使用するという感じだと思います。

実際、これらの科目の授業は多いですし、関係しない授業のほうが少ないです。

では、英語はどの程度使うのか?と問われると、よくご存じない人が多いのではないでしょうか。

そこで今回は現役理系大学院生の私が、理系大学に入るとどの程度英語を使うのかについて、皆さんに紹介したいと思います。

理系大学では意外と英語を使います!

f53c0038d070f912b37219451b32b38d_s

結論から申し上げますと、理系大学では英語を使う機会が多いです。

もしかしたら、外国語科に所属する文系学生を除き、普通の文系の学生よりも英語を使う機会が多い可能性もあります。

では、理系の学生がどの場面で、英語を使うのでしょうか。

実は、大学3年生までは、そこまで英語を使う機会は多くありません。

英語の講義を履修すれば、勉強するくらいでしょう。理系学生が英語を本格的に使うようになるのは、大学4年生からです。

なぜ大学4年生から英語を多く使うようになるのか?

4af0cdf96d64134aa9cc3406abe480ea_s

多くの理系学生が、4年生に研究室に配属され、それぞれの研究をスタートするからです。

一部の学科(数学科など)を除き、だいたいの理系大学生は4年時に希望調査が行われ、様々な研究室の中から自分に合った研究室を選びます。

多くの学生は、3年生までに授業を取り終え、4年生の一年間は研究室で研究をするのみとなります。

研究の進め方は、まず各自に1つずつ、または何人かでグループを作り、グループごとに1つのテーマが与えられます。このテーマは、それぞれの研究室によって異なりますが、共通していることは、まだ誰も解き明かしていない新しい理論・技術だということです。

4年生の1年間は、テーマを解き明かすために、考察を行ったり、実際に装置を使って測定するなどして、仮説を証明していきます。

それまで3年間勉強したことを活かして、自由にやっていくということです。それまでは、授業を受けていればよかったのですが、ここからは授業がなく、自分で必要だと思うことを勉強していきます。

勉強する際に使うツールは、学術書やその分野の専門書、論文などがメインとなってきます。

やっと英語の話になりますが、この書籍や論文は日本語で書かれているものもありますが、多くのものが英語で書かれています。

最先端の研究をすればするほど、最新の書籍はまず英語でかかれることが多いので、読む際に英語の知識が必要となってくるわけです。

しかも、使われている単語は専門用語が多いので、一般的な英文よりも読むのに時間がかかります。

英語が苦手な学生は、書籍・論文を読むのに多くの時間と手間がかかってしまい、タイムロスが生じてしまうのです。

読むだけでなく、書いたり、話す機会も多い!?

d12ef79fd129b8c066cdf4d755221df1_s

上では、英語を読む機会が多いことを書きましたが、4年生からは書いたり、話す機会も増えます。

研究を進めて成果を出すことができれば、その分野の学会で自分の研究結果を発表する機会があります。

学会で発表する際は、論文を提出するのですが、学会によっては英語で提出するものもあります。国際学会などがそうで、様々な国から研究チームが参加して発表するので、基本的に英語になるわけです。

そして、学会ではプレゼンテーションを行う場合もあるので、その際ももちろん英語で話します。最後に質問の時間が設けられることが多いので、リスニング力も必要です。

もちろん大学院に進んだら、もっと英語を使います

実は理系学生の多くは、大学院に進みます。

大学にもよりますが、上位になればなるほど、大学院に進む学生の割合も高くなっていきます。

私が通う大学では、8割の学生が院に進むようです。大学院ではほとんど授業がなく、研究のみ毎日やっています。

4年生よりも結果を出すことにこだわるので、書籍を読む、論文を読む時間は増えていきます。より、4年時よりも英語に触れる時間が多くなります。

就職活動でも英語は重要視される

%e3%82%ac%e3%83%83%e3%83%84%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%82%ba

理系学生にとって英語が重要なことを話しました。

そして、就職活動でも、理系学生は英語ができるととても有利です。

理系大学を卒業する学生の進路は様々です。自分の研究した内容を活かしてメーカーに就職する人もいますし、全く別の分野やそもそも理系職でないところに就職する人もいます。

しかし、一番の進路はメーカーです。メーカーでは研究や開発を行う人が多いですが、そこでも英語を多く使うようです。研究・開発拠点が日本国内にある企業でも、生産工場は海外にあるといった場合も多いと聞きます。

普段の業務で会議やメールのやり取りで英語を使う機会もあり、場合によっては出張などで海外に行く場合もあります。そういった理由から、理系学生の中でも、英語が得意な人は有利になるでしょう。

最後に

実は理系大学生は、数学や物理は得意でも、英語が苦手な人が多いです。なので、みんな苦労して英語にチャレンジしています。多くの学生が、きちんと英語を勉強しとけばよかった、と後悔するものです。ぜひ、理系大学を目指す皆さんは、今のうちからしっかり英語を勉強してみてください。必ず、学生時代だけでなく、就職してからも役立つ、自分の強みになると思います。

 

【PR】スタディサプリでテスト対策から難関大対策まで

スクリーンショット 2017-02-11 12.38.53 スタディサプリは高校1,2年生であれば定期テスト対策や受験の基礎固めとして、受験生なら志望校対策として活用できます。スマホで学習を進めていくので、学校や予備校の勉強を平行して進めることができます。 月額980円と一般的な予備校に比べると圧倒的安価で学習が可能なうえ、2週間の無料体験期間もあるので自分自身の勉強の中にどのように組み込むことができるかまずは試してみてください。 詳しくはこちら

【PR】教材の質・難関校受験に定評ある【通信教育のZ会】

c7ev0p00000010h7 詳しくはこちら

【PR】大学・短期大学・専門学校の進学情報のスタディサプリ進学

スクリーンショット 2017-04-23 15.48.26 スタディサプリ進学は、将来なりたい自分探しをサポートし学部・学科選びと学校探しをサポートする進学情報サイトです。気になる学校のパンフレットはこちらから! 詳しくはこちら