自分が希望する大学に入りたいなら、高1だろうが高2だろうが夏休み中に勉強しないなんてことはあり得ません。勉強した方が良いのは理解しているけど、何をしたら良いのか分からない。
そんな人に向けて、夏休み中の勉強の仕方を説明していきます。
様々な勉強の選択肢
さて、勉強をしようと思っても、様々な選択肢があると思います。
代表的な選択肢は以下の4つですね。
教科書
問題集
塾・予備校
参考書
これらの内、どれかを単独で使用するというわけでもなく、組み合わせて勉強するものだと思います。上記4つの選択肢の特徴を説明していくことで、自分はどれを選んだら良いのかの参考にしてもらえればと思います。
また、ここでの勉強の目標は志望する大学に合格するための基礎を養うこととします。
教科書の特徴
大学受験の範囲は、教科書の範囲を逸脱することはありません。そのため、教科書の範囲をしっかりと学習することで、大学受験合格の基礎を養うことが可能です。
但し、デメリットとして、教科書を独学で進めることは困難だというのがあります。このデメリットを解消する方法は2つあります。1つは教科書ガイドを使用すること、もう1つは同様の内容の参考書を購入するということです。
高1、高2の場合、教科書ガイドを購入する方がお勧めです。その理由は、授業で教科書をまだまだ使用するからです。夏休み中は、これまでの復習や余裕があれば予習に使えます。夏休みが終わってからは、授業の理解を助けるために使うことが出来ます。
通常の参考書の値段と比べると、割高に感じるかもしれませんが、授業が楽になるということを考慮すると高い買い物とは言えません。
問題集の特徴
問題集の種類は大きく分けて2種類あります。1つは、インプットした内容を確認するためのアウトプット用です。解説は要点だけが書かれているものが多い印象です。
もう1つは、問題の解き方や考え方を説明した上で、問題を掲載しているタイプの問題集です。英作文の問題集がそれにあたります。
完全に分けて考えることが出来ない様な問題集もありますが、種類は大きく分けて2つあると考えてください。
自分が何を勉強したいか、どっちのタイプが好きかで、選択する問題集は変わります。教科書で勉強した範囲を再度別の問題で勉強したいという場合、説明が多いものよりも、問題が多く掲載されている問題集の方が適切だと言えます。
勿論、自分で先取り勉強をしたいという場合、解き方・考え方を説明している問題集を購入しても問題ありません。ですが、その様な勉強は高1・高2の内容をしっかりと叩き込んだ上で取り組んだ方が良いです。
その理由を英作文を例にして説明します。
志望する大学で自由英作文の出題が必須だから、早い内から英作文に取り組むという姿勢は非常に大事です。ですが、まだまだ単語も文法も不十分な段階で英作文に取り組んでも、ミスが多すぎて勉強になりません。
英作文のミスは、単語と文法は十分だが、問題の要求に応えられないとか論理構成が下手というものと、単語と文法が不十分で、更に問題の要求にも応えられず、または論理構成も下手というものがあります。
後者の場合、修正すべき点が多すぎて、早々に心が折れてしまう可能性が高いです。
英作文の勉強に興味がある方は、「例文暗唱:英作文を書く前にすべきこと」や「自由英作文対策:基礎の基礎」を参考にしてください。
参考書の特徴
参考書は教科書をより丁寧に説明してあるものが多いです。この丁寧さは理解しやすいように説明を会話形式にしていたり、実戦形式を意識して覚えるべき点をより明確にしているなどです。
但し、科目によっては教科書一冊の内容を3冊以上に分けて説明しているものもあり、読み通すのも買いそろえるのも非常に大変です。
勿論、参考書で勉強した方が良い科目もあるでしょうし、そっちの方が理解が進むという人もいると思います。ですが、私は夏休み以降の授業も考えて、教科書と教科書ガイドの併用をお勧めします。
塾・予備校
「塾や予備校を活用する3つのルール」「敢えて予備校の欠点を考える」「今日からできる!予備校の効率的活用法」などに塾・予備校についての記事がありますので、参考にしてください。
これらの記事で私が強調したいことをまとめますと、以下の通りになります。
塾・予備校の講座を全て受講するのではなく、「講座内容の精査」をすることで自分に必要なものだけを選択してください。自分で勉強できて、結果を出せるものは自分で勉強した方が、疑う余地も無く良いです。
授業として展開される講座の欠点として、「スピード感が最適化されない」「出来ると勘違いする」があります。講座を精査して選んだとしても、その内容の全てが分からないということはあまり考えられません。理解している時に授業は酷く時間の無駄に感じられます。また、理解しているというのが自分の勘違いという可能性もあります。
簡単な問題を解いただけで、解けるつもりになっている場合と講師のガイドに従ったお陰で解けた場合など、勘違いしやすいです。
そうならないためにも、「復習は繰り返す」必要がありますし、「質問や発言は積極的に」行って理解をより深めたり、分からない部分を減らす努力をする必要があります。
塾・予備校に通うためには、結構大きな金額が動きます。そのため、お金を無駄にしないためにも、しっかりとした方針をもった選択をしてください。
上記4つにそれぞれ特徴があり、マイナスな特徴を回避する方法もあります。私がお勧めするのは教科書と問題集を使っての学習ですが、他の選択肢の方が良いと判断した場合、当然それを妨げるものではありません。
どう勉強したらいいのか
まずは復習!
最初の方で、「勉強の目標は志望する大学に合格するための基礎を養う」こととしています。そのため、復習を重視した勉強となります。
勉強において重要なのは、一度学んだ内容はしっかりと理解して暗記すること。そして、その知識を使って問題を解けるようになることです。問題の難易度は最初は簡単なものから始めて、次第に志望校レベルまでとなります。
以下の記事も参考にしてください。
「受験の基礎~復習が生むのは合格への確実性①」「受験の基礎~復習が生むのは合格への確実性②」
次に予習!
教科書の特徴の部分で、教科書のデメリットを補うために、教科書ガイドの購入を推奨しています。復習が十分にできた場合、教科書ガイドを利用して、先取り学習をしてください。
例えば、英語の場合、分からない単語の意味を調べて、扱われている重要な文法事項を事前に勉強しているだけで、大分授業の理解が進みます。数学でも、公式を理解したり、基礎的な問題を解けたりするようになると授業の負担が大分減ります。
まとめ
以上、「高校一年生、二年生必見!夏休みの過ごし方!」となります。これまで勉強したことをまずはしっかりと復習をしてください。勉強のためにはどんな教材を選択すべきなのか、どのくらいお金をかけられるのかをしっかりと見極めてください。