受験本番が近づくにつれ、受験生の一番の悩み事は「なにをすればいいのか」に尽きることと思います。
計画的に勉強を進めることができた人は本番までなにをすればいいのか、また未だに苦手分野が残っている人はなにをすればいいのか、直前期の勉強は受験の結果に大きく影響します。
そんな悩みをお持ちの受験生向けにおすすめの勉強法をお教えします。
なるべく新しいものには手を出さない!
受験直前期で陥りがちなのが「新しい参考書を買いすぎてそのほとんどが手につかない状態」です。
特に計画的に勉強をしてきてこれ以上やることがない受験生に多い傾向です。
結論からいえば直前期に新しい参考書に手を出すのはあまりおすすめできません。
たしかに直前期こそ最後の最後まで知識を頭に叩き込む期間であるような気がしますが、それは「直前期のやるべきこと」を終わらせてからで良いです。
その「直前期にやるべきこと」というのはいままでやってきた勉強の総括的な復習です。
これまでに3周はくり返したであろう参考書や問題集をもう一度見直し、自分がやってきた勉強を総ざらいします。
総ざらいといっても一から解き直している時間はありませんので、あくまでさらっと、見て内容を思い出す程度で構いません。
なぜこの方法をおすすめするのかというと、理由は2つあります。
1つ目の理由は、自分がやってきたことを100%受験本番にぶつけるためです。
高校3年間だけを振り返ってもみなさん様々な勉強をしてきたはずです。
中には記憶の彼方に埋もれている勉強もあったかもしれません。
もし、受験本番で「これはやったはずなのに思い出せない!」という状態があれば、これほど悔しいことはないでしょう。
自分の勉強してきたすべてを本番にぶつけるためにも、まずは自分の勉強の軌跡を総ざらいしてみましょう。
2つ目の理由は、自信につながるからです。
直前期は誰もが不安です。その不安を取り除くには勉強するしかありません。
しかしいくら新しく知識を得ようとも決して不安が拭えることはないでしょう。
そこで、新しく知識を得るのではなく、まずは自分がしてきた勉強を振り返ってみるのです。
意外とみなさんがやってきたことは多く、「自分はこれだけやったのだ」という自覚が本番に向けての自信につながります。
試験直前に見る1冊を作りましょう!
直前期にもうひとつやるべきことは試験本番の準備をすることです。
当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、意外とみなさんが考えていないことが「試験直前に何を見るか」ということです。
受験本番では長くて1時間ほど待機時間があります。
みなさんはその時間をどう使いますか?ともすれば不安感から「単語帳、参考書、問題集、、、」と各教科で何冊も携帯する人が出てきそうですが、結局どれも中途半端に読んで試験に挑んでしまいそうですね。
そこでおすすめなのが、直前期の勉強で1冊ノートを作成することです。
そのノートには試験直前にこれだけ押さえておけば大丈夫だと、自信を持って言える内容をまとめておきます。
例えば、数学でいままで間違えた問題の解答をまとめる、歴史のおおまかな流れを書いておく、英作文のよく使うパターンを書き出す、などです。
勝負事で結果を出すには準備が大切です。
勝負は準備の時点で結果が決まっていることもしばしばです。
受験本番1分前まで想定し、やれるだけの準備を怠らないようにしましょう。
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