高校に入学して初めての夏休みをどう迎えるかというのは、後々の高校生活を考えた時に非常に重要になります。受験はまだまだ先と考えても、今から少しだけでも準備しておくと高校三年生になった時に非常に楽になります。
勉強をしておくと後々楽というのは理解できると思いますが、だったら何をすればいいのかということに確信を持てない人もいるかもしれません。そんな人のために、何をすべきかを今回は紹介していきます。
Contents
夏休みの過ごし方
規則正しい生活が一番楽
自堕落な生活は短期的には楽です。また、夏休みが始まってからも学校に行かないというのなら、自堕落な生活の方が長期的にも良いかもしれません。
ですが、基本的には授業がある時と大体同じ時間位に起きて、昼に活動して、夜に寝る方が結局は生活リズムが変わらないので楽だったりします。
1学期の復習
勉強で重要なのは、授業で勉強したことを確実に理解・暗記して、そしてテストで点が取れるようになることです。
そのために、夏休みの勉強で確実にすべきなのは、1学期の勉強内容の復習です。最悪他の勉強はしなくても、これはしないといけません。
というのも、どんな人でも1か月近く勉強しなくなると、夏休みが終わった時に頭を使うのが非常に億劫になります。また、これまで勉強したことを忘れてしまいます。
例えば、英単語、英文法、古文漢文の知識などは積み重ねが非常に大事です。再度これらを覚えるのは面倒くさいので、忘れないように復習はしっかりと行ってください。
また、夏休みの課題が出される高校が多いと思います。これらもしっかりとこなしてください。
科目別復習方法
原則、どの科目でも扱った教材と問題集を一通り読み直し、解き直しをしてください。
英語の復習方法
英語を、単語、文法、読解と分けます。
単語は単語帳、教科書、問題集で扱ったものは全て確認して覚えてください。この時に、「単語と意味」で覚えるのではなくて、「単語を含む文」で覚える方が良いです。理由は、「単語と意味」だけでは用法まで覚えられないからです。「単語を含む文」で覚えれば、単語の意味だけではなく、その使い方も覚えることが出来ます。使い方を覚えると、文法問題でも得点をすることが出来るようになります。
単語の暗記の仕方は忘れることを前提にして、たくさん繰り返すという方法になります。
詳しくは「1ヶ月で英単語2000個を暗記する方法」を参照してください。
文法も単語同様に教科書と問題集で扱ったものは全て確認して覚えてください。
文法を勉強する時に大事なのは、何故そうなるのかを自分で文法を説明できるようになることです。
例えば、4択の文法問題を解く時に、何となく選んだでは安定して正解を選ぶことは出来ません。分からない問題は別にして、答えを選ぶ時は必ず理由を持つようにしましょう。
この説明をするという一見非常に面倒くさい過程を挟むことで、文法に対する理解が増します。
最初の内は、文法の知識も曖昧でなかなか説明出来ないかもしれませんが、辞書や文法書の説明を読めば解説が書いてあります。それをしっかりと理解して覚えてください。
文法を理解して覚えることで、英作文でどのように文を組み立てれば良いのか判断する時に非常に役に立ちます。
読解は高校初級レベルの問題集を買うのも1つではありますが、教科書や授業で使った問題集の内容をしっかりと理解してください。
勉強した範囲を最低5回位は音読してください。この時に重要なのが、内容を理解出来る速さで音読しつつ時間をはかるということです。
一度文を音読し終えたら、分かりにくい部分、分からない部分の単語や文法を調べたり確認してください。そして、その部分だけでも、理解する時に引っ掛かりがなくなるまで読み込んでください。
こうして繰り返していくと、2回目では1回目よりも読む速度が向上しています。理解する速度を上げると黙読の際は勿論、リスニングの時にも役に立ちます。
国語の復習方法
現代文は授業で勉強した教科書の範囲を再度読み直して、語彙と漢字の確認を必ず行ってください。論理展開を追うことももちろん勉強になりますが、現代文は実際に問題を解いて、自分で解説を読んで理解できるようにするのが良いと思います。
そのため、高校初級くらいの問題集を買って、一問一問丁寧にこなしていくのが重要になります。このことについては、別の項目で説明します。
古文・漢文は古文法、単語と漢文句法の勉強した範囲を復習してください。英文法、英単語に関してもですが、自分で進められる分野なので自分で進めてしまっても良いです。このことについても別の項目で説明します。
数学の復習方法
教科書、問題集で扱った問題は確実に解けるようにしてください。高校1年の一学期に習った部分は非常に基本的なものなので、ここで躓くとこれ以降の分野も当然躓きます。
これに加えて、更に勉強したい場合については後ほど説明します。
自習しやすい分野
以下の分野は自習でも勉強しやすい部分です。理解を含む暗記ではありますが、結局覚えるかどうかは自分がどれだけ集中をして時間をかけたかという話になります。
英単語、英文法、現代文・語彙、古文・漢文
英単語
重要なのは「1ヶ月で英単語2000個を暗記する方法」でも書いていますが、忘れることを前提になるべく多くの単語を短期的にたくさん覚えようとするということです。
その際に、「英単語+意味」ではなく「英単語を含む文」とすると用法まで覚えることが出来ます。
英文法
英単語の勉強で、「英単語を含む文」を覚えると書きましたが勉強の仕方はほぼ同じです。英文法の本を一通り読みつつ解説をしっかりと理解して、問題を解いていきます。問題を解く際に、何故そうなるのかを説明できるようにすることが非常に大事です。
正直、一回二回で覚えられないものもありますし、解説を理解するのが難しいものもあります。覚える覚えないは、以下に集中したか、いかに繰り返したかの話となります。また、分からない解説は自分で調べたり、教師に質問したりなどしてください。
現代文・語彙
現代文の問題を解けないという場合、問題のテーマに馴染みがないとか、論理が難しいから理解出来ないということもあります。ですが、もっと単純な分からない理由として、語彙が無いから内容を理解出来ないということもあります。
語彙が無さ過ぎて、教科書レベルの内容や高校初級くらいの問題集の内容が理解出来ないという場合、漢検を利用することも可です。
古文・漢文
古文・漢文は英単語・英文法の勉強と似ています。古文であれば古文単語、古文の文法、漢文であれば句法を覚えるのは学校や予備校の授業を待たずに自分で進めてしまった方が良いです。
自習しにくい分野
以下の3つの分野は上記の自習しやすい分野に比べると一人では勉強しにくいと思われる科目です。その理由としては、知識が複合的に問われますし、解説を読み慣れていない場合、余計に分かりにくくなるということです。
英語・読解
現代文・読解
数学
市販の参考書・問題集で解説が詳しいものを選べば、十分に自習可能です。勿論、それらを購入して勉強を進めていくことも良いことだと思います。ですが、これらの勉強に関して私が推奨するのは、教科書ガイドを購入して教科書の内容を先取り学習をしていくことです。
まとめ
高校一年生の夏休みの過ごし方を紹介しました。まだ高校に入学したばかりと感じている人も多いかもしれませんが、時間は待ってはくれませんし、無駄にした時間を取り戻すのは非常に苦労します。
勉強に関して言えることは、復習はしっかりとしてくださいというのと、先取り学習をすることも出来ますということです。
夏休み中に学力が低下しないように、あわよくば向上するように、勉強に取り組んでください。