Contents
問題の概要
大問4はAとBに問題が分かれています。
その内、Aの問題はグラフ・表の読み取り問題となっています。
問題の解き方の大きな流れとしては、設問中のキーワードに注意しながら、問題文を読み進めていき、キーワードにぶつかるたびに選択肢を吟味していくという方法になります。
解法のルール
この問題の特徴として、概要にも書きましたが、「グラフ・表の読み取り」問題となっているところです。グラフ自体は特に難しいものではありませんが、英文を読みながらグラフを読む経験が少ないと思うので注意が必要になります。
解答の際には以下の5つに注目
グラフ・表の内容を問う問題が出題された場合、
①グラフ・表を見て、グラフ・表の傾向や分かることを書き留める
①は、グラフ・表を見て、そこから分かる傾向や情報を書き留める。大雑把にでもグラフを理解することで、問題の本文を読んで情報を選択する時の助けになります。
②設問を読み、文の選択か名詞の選択かを確認し、文なら③へ、名詞なら④へ
②は、問題文を読み、選択肢が文なのか名詞なのかを確認します。文の場合と名詞の場合で問題の解き方が少し変わりますので、注意が必要です。
③文の選択の場合、グラフの形か表の情報と文の形容詞が一致しているかどうか確認し、⑤へ
③は、文の場合です。グラフの形・表の数値は問題文中で形容詞によって表されます。例えばグラフにおいて増減が激しい場合、’sharp’や’sudden’などの形容詞によりグラフの形が表されることがあります。つまり、選択肢内の形容詞がそのグラフの形を表すような形容詞かどうかをまず見ることが、正しい答えを見つけるポイントの1つになります。
④名詞の選択の場合、その名詞を本文中から探し、⑤へ
④は名詞の場合です。選択肢にある名詞(国名や品名)を本文中から探します。その周辺にグラフや表に関する情報も書かれていますので、見つけたら印をつけておいてください。
⑤グラフ・表の数値などの情報が本文と選択肢で一致しているかどうか
⑤は③④で選択肢を絞ったら、次にその具体的な数字を見ていきます。グラフと表の種類によって、見ていく数字は様々ですが、例えば、年数、増減の数字がグラフ・表内に表されています。その増減や期間の数値と選択肢か本文内の数値とを照らし合わせて、整合性を確かめることで、正しい答えにたどり着くことができます。
問題の具体的な傾向
本文の内容もしくは本文の内容とグラフの内容を問う問題
この問題では、キーワードやキーパートを選択肢内から抽出し、それらをチェックしながら本文を読み進めます。
ここで言うキーワードとは、数字・年・固有名詞など、キーパートとは主節の主語(主語が選択肢ごとで同じであるならば、その後の内容)になります。本文中からこれらが出てくる文章を探し出し、注目して読んでみましょう。その周りに選択肢があっているかどうか確かめられる内容がある場合が多いです。
本文の要旨を問う問題
この問題では、まず選択肢を読みキーワードを抜き出しましょう。具体的なキーワードを見つけ問題の何についての話題なのか分かります。後は具体的にどういうことなのかを本文から見つけていきます。
①導入段落に注目
英語の文章、特に第4問のAでよく出題される報告書のような文章では、始めに結論、つまり文章内で最も言いたいことを書くことがほとんどです。本文の要旨(’purpose’などで問題では表現される)とは、文章内で最も言いたいこと、主張のことなので、本文の冒頭のタイトルや導入段落に答えが見つかる場合が多いのです。
②導入段落が長い
- 逆接の接続詞後
- 最初
- 最後
の順に注目しましょう。通常逆接の次には主張が来ることが多いです。逆接がない場合は、段落の最初と最後に注目して読むと良いでしょう。
この問題は近年のセンター試験では、3番目の問題に出題される傾向にあるので、特にチェックしておきましょう。
最終段落の続きを問う
まず最終段落の最後の文を読みます。代名詞があれば、一文戻り、その代名詞の内容を特定します。その後、選択肢を読んで関連性が高いものを選びましょう。
最終段落とその次の段落は何らかの関係でリンクしています。例えば、最終段落の内容をより細かく説明する、抽象と具体の関係、もしくは最終段落の内容が起こった理由を述べる、結論と理由の関係などがあります。選択肢の内容と最終段落の関係性を確かめ、適切なものを選びましょう。
この問題も近年のセンター試験では最後の問題で出される傾向にあります。③と同様に要チェックしておきましょう。
解いた後の勉強方法
問題を解いた後は、必ず解答・解説を確認してください。ここで重要なのは何点取れたかではなく、どこが分かっていてどこが分からないかの確認です。
勉強で大事なのは解ける問題は次も解ける。解けない問題は次に解けるようにする。この2つです。
全文を読み込む
全文を通して読み、分からない単語・文法はしっかりとチェックしましょう。センター試験レベルの内容はなるべく1つでも多く理解するようにしましょう。その知識を定着させるために、最低でも3回程度は繰り返し読むようにしましょう。
まとめ
大問4のAの英文自体はそこまで長いものではありません。ですが、グラフ・表と照らし合わせて読む部分もあり、慣れていないと混乱してしまいがちです。
上記の解法のルールで楽をすることは出来ますが、技術は地力を伴ってこそなので、しっかりと単語・文法・慣れを身につけましょう。