これで完璧!英語リスニングが驚くほどできるようになる3つのコツ

ad63177876aee1e216ee90e6f593a129_s

大学受験の科目としてリスニングという科目はそこまで優先度が高くないかもしれませんが、センター試験や東京大学をはじめとする国立大学の二次、また私立大の国際教養系、外国語系学部でも求められることがあります。
ところが日本人は概してリスニングが苦手な人が多いと言われており、どう対策していこうかと頭を抱える受験生も多いのではないでしょうか。
この記事では、リスニングという科目に対する意外と知られていない前提知識と対策のコツについて説明します。

どうしてリスニングができないのか

日本人はリスニングを苦手とする人が多いといわれていますが、それはなぜなのでしょうか?それは、日本語と英語とでは言語としての大きな違いが存在するからです。
言語学的に分類すると英語は「ヘッド・イニシャル言語」という体系に属し、日本語は「ヘッド・ファイナル言語」という体系に属します。
どういうことかというと、英語は文章のはじめに重要な部分がくるということです。たとえば、
I didn’t play soccer with my friends yesterday.”
私は昨日友人たちとサッカーをしませんでした。」
Who is the man running over there?”
「向こうで走っているあの男性は誰ですか?」
この太字になっている部分が文章の中で一番重要な部分になり、英語は基本的にはじめの部分で「誰が」「どうした」ということを説明してしまうため、ここを聞き取れないと文意がとれません。
しかし「どうした」を文末で説明する日本語に慣れている日本人はどうしてもはじめの部分への意識が弱くなってしまうということがあるそうです。
ですから、私たちがリスニングの問題を解くときや練習するときには意識的にこの部分を聞いていく必要があります。

また、日本における英語教育ではネイティブの音声を聞かない、発音記号を教えないなど「音」の部分に対して無頓着なことが多いと言われています。このような状況ではリスニングができるようになるわけがありません。
逆に言えば、この二つを意識すればかなり周りと差をつけることができるともいえるでしょう。

リスニングが得意な人と不得意な人の違いは?

リスニングが得意な人とそうでない人の違いは、どのようなところにあるのでしょうか。

リスニングを得意としている人の特徴は、次のようなものです。
・英語を英語のまま理解している(頭から理解できる)
・全てを聞き取ろうとするよりは、リズム感に注意して聞いている

逆に、リスニングが不得意な人の特徴は次のようなものではないでしょうか。
・聞いている英語を日本語に訳そうとしている
・とにかく知っている単語を聞こうとしている

このように、リスニングが得意な人は英語を英語のまま理解しているということが一つ大切な点だといえるでしょう。
「英語を英語のまま理解」というのは、英文読解の速読をする上でも大切なことだとよく耳にすると思います。
そうなのです。実は、リスニングといえども基本的にはリーディングと同じようなことが大切になるのです。

リスニング攻略のカギはリーディングにあり

リスニングの問題をよく思い出してもらえばわかると思いますが、結局はリスニングも短文読解の延長線上にあると言えるでしょう。
違いは「音を聞かないといけない」ということと「読み返せない」ということ。
勉強方針としてもリーディングに必要な語彙力、構文力を前提として、そのうえで「音」の要素が加わるだけです。
少なくとも、センター試験の英語(筆記)がすらすら読める、後ろから訳さずに読める程度の語彙力、構文力は身につけた上でリスニング対策にうつっていくほうが効率的だといえ、それができずにリスニングの対策から先に、というのは正直難しいです。
それでは、それを前提とした上でリスニング対策の具体的な3つのコツについて説明していきます。

①まずは語彙力

まずは語彙力を鍛えるということが大切です。語彙力といってもどれだけスペルと意味を覚えても聞き取ることができなければ意味がありません。
ここで重要なこととしては、カタカナでなく発音記号で単語を覚える、というのを大切にするということです。
“accessory”という単語、あなたは正しく発音することはできますか?
“accessory”は、「アクセサリー」ではなく、”æksés(ə)ri”です。正しく発音できる人は少ないと思います。
私自身は、発音記号そのものをがんばって覚えたというよりは単語を覚えるときに音声を聞き、発音記号も同時に見るようにしていたので自然と身に付きました。

また、日本語を介して意味を理解するのでは遅いということも肝に銘じてほしい点です。
“desk”という単語を聞いた瞬間に「机」と変換してイメージに結びつけるというのではなく”desk”を直接画像に変換できるようにしてほしいのです。
簡単な単語ならできる人は多いですが、動詞や形容詞も含めて「英語のまま理解する」単語を増やしていくことがリスニングに活きる語彙力となります。

②リスニング特有の「音」に慣れる

「リエゾン」という言葉を聞いたことはありますか?リエゾンとは、正確な定義が難しいですが、文章単位での発音をスムーズにするためにされるテクニックのようなものです。
元の単語の発音と異なった発音になったり、前後の単語の音がつながったり、音が欠落したりするなどの例があります。
“Check it out!” “first of all” “one of them”などがわかりやすいでしょうか。
これらは、全ての例について覚えることは不可能です。私たちは発音できない言葉を聞いて意味をとることはできないので、音読をするときにもこのリエゾンを意識して読んでいくことが重要になります。

英語の「音」に慣れるためには英語を聞き流さず、「精聴」するという姿勢が最も重要です。
ネイティブの読む英語には、日本語にはあまりないリズム感を感じられると思います。強く読まれているところ、弱く読まれているところに気をつけてリズム感を意識して聞いていきましょう。

③英文を頭から理解する

最後に、冒頭からずっと一番大切なこととしている「英文を頭から理解していく」ための勉強法です。
やはり音読が一番効果的です。そもそも正しい音読が普段からできていればリスニングの特別な対策は必要ないというほど、音読がリスニングに与える影響は大きいのです。
中でも、「サイト・トランスレーション」という音読のやり方を紹介します。
「サイト・トランスレーション」は、「スラッシュリーディング」とも呼ばれる方法で、文章の意味のかたまりごとにスラッシュをいれて音読しながら頭の中で日本語に訳していくというやり方です。無意識的にやっている人もいるかもしれませんが、もしまだこれをできていない人がいれば、はじめは日本語も同時に音読していく方がいいかと思います。
“Who is the man running over there?”
(あの男性は誰ですか/向こうで走っている) という文章を声に出して読むときに、
「who is the man」→「あの男性は誰ですか」→「running over there」→「向こうで走っている」
と読んでいくイメージです。
慣れてきたら日本語は声に出さずにできるようにしていきましょう。これによって、かなり英語を頭から理解できるようになっていくはずです。

まとめ

どうでしたか?リスニングは、他の科目に比べて勉強時間がなかなかとりづらいと思っている人がいるかもしれませんが、そもそも正しい勉強ができていればリーディングと一緒に成績が伸びていくものです。普段から発音、音読を軽視せずに勉強を重ねていきましょう。

関連記事
英語リスニング攻略のための3ステップ~導入期編
英語リスニング攻略のための3ステップ②~聞き込み期編
英語リスニング攻略のための3ステップ③~実践演習期編

PR





 

【PR】スタディサプリでテスト対策から難関大対策まで

スクリーンショット 2017-02-11 12.38.53 スタディサプリは高校1,2年生であれば定期テスト対策や受験の基礎固めとして、受験生なら志望校対策として活用できます。スマホで学習を進めていくので、学校や予備校の勉強を平行して進めることができます。 月額980円と一般的な予備校に比べると圧倒的安価で学習が可能なうえ、2週間の無料体験期間もあるので自分自身の勉強の中にどのように組み込むことができるかまずは試してみてください。 詳しくはこちら

【PR】教材の質・難関校受験に定評ある【通信教育のZ会】

c7ev0p00000010h7 詳しくはこちら

【PR】大学・短期大学・専門学校の進学情報のスタディサプリ進学

スクリーンショット 2017-04-23 15.48.26 スタディサプリ進学は、将来なりたい自分探しをサポートし学部・学科選びと学校探しをサポートする進学情報サイトです。気になる学校のパンフレットはこちらから! 詳しくはこちら