高校1年生や2年生のみなさんは、自分が受け取った模試の成績表をどのように見ていますか?
偏差値に注目したり、校内順位に注目したり、人によっては特定科目の点数を気にしたり、成績表の見方は様々だと思います。
自分で模試を解いた結果である成績表ですから、せっかくなら今後の受験勉強の参考にしたいところですが、実はいくつか注意すべきポイントがあります。
これらを抜かして方針を立ててしまうと、後から足元をすくわれる可能性があります。
そのようなわけで、今回は高1・2年生のための模試の成績表の見方について紹介していきましょう。
①偏差値はアテにならない
いきなり驚いてしまうかもしれないですが、この時期に受ける模試の偏差値は、アテになりません。理由は2つあります。
1つはその模試を受験していない高校があるからです。
高1・2年生のときに受ける模試は、進研模試などの全国統一の模試ですが、一部の進学校の生徒は受験しません。
学校の方針で、そのような試験を行わないのです。そして、その一部の進学校は灘、開成といった偏差値上位校なのです。
2つ目は、浪人生がいないことです。
高校3年生になれば、浪人生とも戦わなければなりません。模試も浪人生が参加します。
しかし、高1・2年生の模試には浪人生が参加しませんから、敵が少ない状態なのです。
②校内順位もアテにならない
更に成績表に書いてある、校内順位もアテになりません。
校内成績が何番だろうと、大学受験の合否には関係ありません。
また、高1・2年生の模試だと学習の進度で点数が変わることが多いため、真の学力というより学習進度を図られています。
その意味では、応用問題や新形式問題がたくさん出てくる入試の実力を、必ずしも反映しているとは言い難いのです。
ただし、偏差値と異なり校内順位は母数が一定ですから、周りと比べた自分の頑張りという観点で見る分には一定の意味があるでしょう。
③分野別の得点を見よ
では、返ってきた成績表の中でどこを大切に見るのでしょうか。
それは、各科目の分野別得点です。
先ほど申し上げたように、学習進度に寄った試験ですから問題は分野別になっていることが多いのです。
ですから、分野別に自分ができていること、できていないことを客観的に捉えることができます。
高校3年生、つまり受験生になると応用問題や過去問を解く機会が増えます。
しかし応用問題や過去問は分野を横断していたり、分野を混ぜた出題が多々あります。
これらの問題を解けるようになる重要性は言うまでもありませんが、分野別にきっちり分かれた問題を解く機会が減ってしまうことも事実です。
分野別に自分の得点を理解して、今のうちに苦手克服に手をつけたいところですね。
まとめ
高校3年間を通じて、模試は受け続けるものです。
しかし受ける模試や受けている母数により、その捉え方は変えていくべきです。
みなさんも模試を活用して、しっかりと受験勉強を進めていきましょう。
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