高校3年生のお子さんをお持ちの方は、受験がどのようのものか、受験近くなったら子供にどのように接すれば良いかを悩むかもしれません。
国公立大なのか私立大学なのか、大学の場所はどこなのか、受験方式はどのようなものがあるのかなどなど、確認しておきたいことは山ほどあります。ですが、正直普段働きながら、家のこともしながら、そして子供のこととはいえ、受験のことを正確に理解するのは難しいと言えます。
学校、塾、予備校でも受験に対する情報は、選択が遅れることが無いように興味を引くように告知をしたりしているとは思いますが、子供自身は自分のこととして認識するのが遅れてしまうこともあります。
ある程度、子供には自分の進路なのだからと、自分で情報集めや進路選択はしてもらうとして、親が知っておくべきことと出来ることを紹介していきます。
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センター試験と大学の個別試験
2020年からセンター試験の方式が変わりますが、とりあえずセンター試験が現行の方式であると仮定して話を進めます。
センター試験は1次試験
大学受験に関わるという点では同じなのですが、基本的にセンター試験は1次試験と考えてください。
そして、このセンター試験は国公立大学の個別の試験を受験するには不可欠と考えてください。
「それじゃあ、私立大学はどうなるの?」という疑問が出てくると思います。
私立大学は、①大学の個別試験のみ、②センター試験のみ、③個別試験+センター試験、の3種類があります。どれを採用しているかは大学によって異なるので志望する大学の受験方式をしっかりと確認してください。
私大は大学によって受験方式が異なり、センター試験を利用しての受験が出来るか分からないとはいえ、多くの大学がセンター試験の利用が可能となっています。
大学入試センターの下記のURLで確認可能
http://www.dnc.ac.jp/center/daigaku_jouhou.html
そのため、国公立大学にしろ、私立大学にしろ、センター試験は受けるものと考えた方が簡単です。
加えて、子供がどのような試験を受けるのかわからない場合、以下の図の空欄部分を子供に埋めさせて確認するという手段も取れます。
出願期限日 | 受験日 | 試験名 | 場所 | 目的 |
上記の表を見れば分かると思いますが、①いつが出願期限なのか、②いつ試験を受けるのか、③試験の名前は何のか、④試験の場所はどこなのか、⑤試験の目的は何なのか、を表にしておくとより分かりやすくなります。
とくに①②いつと③どこは受験先が複数になると混同しやすくなります。受験地が住んでいる場所から遠く宿泊する必要がある場合、ホテルをとる必要も出てきます。この3つはしっかりと把握しておいてください。
行ける大学と行かせたい大学を明示
どれだけお子さんがとある大学に行きたくても、学力以外の要素が絡んで断念させるしかない場合もあります。ギリギリになって、そこの大学は駄目だよということが分かるよりも、より早い段階で家の状況を理解しておく必要があります。
・私立大学も可能かどうか
・大学の地域はどこまでが良いのか
・どのような学部に行って欲しいのか
結局大学に行って勉強するのは子供自身ですが、上記の様な制約や願望がある場合、子供が納得する理由を提示する必要があります。特に、大学の地域や学部などは、単なる親の押し付けになってしまうと、子供が大学に入った時に勉強のモチベーションが上がらないという事態になりかねません。
何が良いのか、何が悪いのかを明確にして提示することが非常に大事です。
親が出来ることは生活環境の整備
大学入試に関する金銭的な援助以外に親が出来ることは何でしょうか。それは生活環境の整備です。
仕事を快適にするには仕事環境が良いものである必要があります。それと同じように、勉強を快適にするには勉強環境が良いものである必要があります。
ここで注意したいのは、子供の主張する快適さと勉強のための快適さは必ずしも一致しません。
以下に例を挙げます。
・部屋が寒くて勉強に集中できないから、何か暖房器具が欲しい。
これは何か寒さ対策が出来るようなことをしてあげる必要があります。ここで体調を崩してしまっては意味がありません。
・友達から特に急ぎではない用事の連絡が来るかもしれないので、スマートフォン、携帯電話を無制限に使いたい。
これは聞き入れる必要がありません。学校の友人であれば、週5で会えます。
何が重要かはそれぞれの家庭で異なると思いますので、それぞれの事情に応じて個別に決定していく必要があります。
聞かれたくないことは人それぞれなので、タブーを確認
受験前に落ちた、滑ったは駄目という話を聞きますが、過度にその様なことを気にするのも気にされるのもあまり意味があることではありません。
そういった言葉を気にする人もいれば気にしない人もいます。また、気にしない人が気にするようになる場合もありますし、逆もそうです。となると結局はタイミングという酷く曖昧な言葉を使う羽目になります。
タイミングがいつか分からないのであれば、お互いに確認することが一番手っ取り早いです。気に障る言葉を言ってしまうよりは、何が気に障るかを確認する方が合理的です。
まとめ
高校3年生位になると親も人間だと気が付いている年齢です。出来ること出来ないことがあるのだと、しっかりと理由を話せば理解しないといけないとも分かっているとも思います。
上には最低限度理解していればいいことと、やって欲しいことを書きました。勿論これ以外にもたくさんあると思いますが、一番簡単な方法は子供に聞くことです。そして、その要望が本当に必要なものかどうかを話し合うことも重要です。