みなさんは普段英語の読解力を向上させるためにどのような勉強をしていますか?英語は受験科目とはいえ、あくまで言語ですから、一度習得してしまえばずっと使える技能です。
そして単語や熟語などは記憶ですので、英語を使わなければ忘れてしまいますが、読解はスキルですから、英語を使わなくても比較的残りやすい力です。
ここでは、そんな英語の読解力をアップさせるために、大切にすべき基礎を紹介していきます。
すべてのスタートは1文!
英語科目における入試問題の中で、読解力が試されるのは英文読解の問題です。これは大学にもよりますが千〜数千単語の英語を読解して回答する必要があります。当然、ゆっくりゆっくり読んでいてはとてもではないですが、間に合いません。そして受験生の多くは速読に手を出します。速読にもいろいろなやり方がありますのでここでは紹介しませんが、パラグラフリーディングなどが一つの例でしょう。
しかし問題は細かな1つ1つの文をしっかり読めていないのに速読の練習をしてしまっているケースが多いことです。1つ1つの文が正確に読めないのに速読をしていても、それは読み飛ばしや雰囲気読みであり、速読にはなっていません。ですから、まずは1つの文を正確に読むことが大切なのです。
品詞と五文型を絶対に理解する
1つの文を読んでいくために必要なことは、品詞と五文型の徹底理解です。品詞と五文型は学校でもかなり初期に習いますが、それを直接入試で聞かれることはありません。
なぜなら数学における四則演算や九九のような、聞かなくても分かるであろう当たり前の基礎だからです。
ですから、品詞と五文型は復習する機会を作り、きちんと理解してください。学校や塾でわざわざ復習してくれるケースは少ないため、できれば自分で参考書を購入して復習するのが良いでしょう。
参考書は品詞や五文型の説明があれば何でも構いません。同じルールを説明していますし、理解に苦しむことではなくほぼ覚えて身につけることですから、自分に合ったものを利用してください。
参考書の選択に悩む方は、代ゼミの富田先生のシリーズを選ぶと良いでしょう。
量を処理する
1つの文が読めるようになったら、読解問題に挑戦します。はじめは1文を読むので精一杯で、読解に解答時間の2〜3倍かかることもありますが気にせずやります。大切なのはあくまで正確に読むことです。
そして読解の正確性が高くなってきたら、少しずつ時間制限をつけて急いで読む練習をします。急に本番の制限時間にすると、焦りすぎていい加減になるので、自分のペースを理解して、少しずつ時間制限をつけてください。
同じような情報処理の繰り返しですから、だんだんとスピードが上がってくることでしょう。
まとめ
英語の読解力向上は、受験生の永遠のテーマです。読解力を上げる様々なテクニックが横行しており、もちろん有効な手段もあります。しかし、英語は日本語と同じく、あくまで1文から始まります。基礎の徹底を怠らず、受験を乗り越えていきましょう!