勉強を始める前に欠かせないのが「計画立て」ですが、その一方で、そんなの考える時間がもったいない!と言っておろそかにしがちな人も多いものです。今回はせっかく決めた目標を、必ず達成するための計画の立て方のコツをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
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計画は重要?
計画なしに勉強を進めるのは、設計図なしに家を建て始めるようなものです。もし、第一志望合格に期限がなく、いつか合格すればよいものならば、計画を立てなくてもよいかもしれませんが、できれば現役で合格したいものです。
合格には、限られた時間の中でやるべきことをこなしていくことが必要です。しっかりとスケジュール管理するためにも自分に合った計画を立てていきましょう。
まずは、目標決めから
計画は何のために立てるものでしょうか?目標を達成するためのものだと思います。では、その目標とは何でしょう?大学受験においては、第一志望合格が最終目標にあたります。問題集などをこなすのは、あくまで志望校合格に近づくための手段であり、それ自体は目標ではないことに注意しましょう。
最終目標が確認できた後は、中間目標の設定です。進級や模試までの目標や毎月の目標などを立ててみましょう。目標は「文言」と「数値」のどちらも考えられるとよいと思います。例えば、2年生になるまでの目標として、「英語の基礎力を完成する(文言)」、「センター試験レベルの模試で200点中120点(数値)」を掲げるなどです。文言だけでなく具体的な数値も設けることで、フィードバックもしやすくなります。
内容は合っている?
また、立てた計画をこなした後にきちんと学力向上に結びつくかは、取り組んだ「内容」が自分に合っているかどうかがカギになります。例えば、高校の授業レベルがまだ理解できていないのに、いきなり早稲田大学の過去問にチャレンジして分量をこなしたとしても、なかなか成績の伸びは実感できないのではないかと思います。
そのため、計画を立てる前提として、最近受けた模試の成績表などを参考に、やろうとしている内容が自分のレベルに合っているのかを確認するのも重要な作業です。
時間でなく、分量を基準に!
皆さんは時間と分量のどちらを基準に計画を立てたり、勉強の記録を管理したりしていますか?
時間を基準に目標を立てるとその時間に何をしたらよいのかが分からずに考え込む時間が生じてしまったり、自分に必要なものではなくやりたいものばかり取り組みがちになってしまったりするかもしれません。また、今日は長時間やったぞ!と思っても、問題集を見ると一日に必要な量が終わっていない、ということも起こりうるので、分量を基準に計画を立てることをおすすめします。
締め切りは設けている?
意外と毎日のノルマは決めていても、いつ終わるのかを決めていない人も多いようです。「このぐらいなら一日にこなせるな」と決めても、それが定期テストや模試、入試本番に間に合わないと意味がありません。その問題集をいつまでに終わらせたいのかを先に決めてから、総ページ数を残り日数で割ることをおすすめします。
具体的なノルマの決め方
例えば、
現在:10月1日
模試:12月5日
問題集:120ページ
だとしたら、問題集120ページ÷60日=一日当たり2ページとなります。実際には、10月1日から12月5日まで65日程度ありますが、計画が万が一ずれたとしても、模試という期限には終わるように、残り日数は少なめに見積もった方がよいかもしれません。
予備日を設けてみる
立てた計画がずれてしまい、それがずっと軌道修正できないとモチベーションも下がりますよね。しかし、部活動が長引いたり、体調を崩したりと、どうしてもずれてしまうことはあると思います。
そこで、予定がずれてもどこかで巻き返せるように、一週間に一日程度、計画を立てる際に何も予定を入れない予備日を作ることをおすすめします。例えば、毎週日曜日はあえて計画を立てる際にないものとし、月曜日から土曜日の間にできたずれをなくすための予備日として使ってみるのも良いかもしれません。
マネジメント力は今後も役に立つ
計画を綿密に立てて、着実にこなしていくことは志望校合格に必要な力ですが、そのマネジメント力は大学進学後も役に立つものです。
例えば、大学のテスト時には、おそらく高校生の時よりも忙しくなります。バイトなどのやらなければならないことや、そのほかサークルや遊びなどのやりたいこと、それら多くのものに囲まれる中で、及第点を取れるように、スケジュールや自分の気持ちを管理していく力が求められます。
社会に出てからも、限られた時間の中でやるべきことに優先順位をつけてこなしていく力は、必ず求められます。ぜひこの大学受験に機会に、身につけていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?計画を立てる際に、何か困ったときにはぜひ参考にしてみてください。
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