保護者の皆さんにとって、お子さんの大学入試というものに、どれだけの期待や不安がありますか?
受験生の子を持つ保護者にとって、自身のお子さんが大学入試の合格発表まで気が気でなくなるのは、仕方がないことですよね。
ですが、それが「言葉」という、会話をしていく中で大切なツールにつながってしまう場合があります。「親だから大丈夫だろう」と軽い気持ちで発する言葉が、実は受験生のモチベーションを下げてしまったり、せっかくの勉強に全く集中できなかったりしてしまいます。
ここでは、保護者がどんなことをしてしまうと、そのような結果になってしまうのかを解説していきたいと思います。
①否定をしない!
受験勉強をしているお子さんに対して、ついつい否定をするような言葉をかけたことはありませんか?実は、否定をすることがモチベーションを下げてしまいがちなのです。
大学入試に向けた勉強を始めてから入試当日まで、日が近くなるにつれ、そのような言動をしてしまう保護者が多いといわれています。
それでは、せっかく自分の将来のために勉強しているお子さんに、逆にプレッシャーを与えてしまうことになってしまいます。なので、否定をするような言葉をかけることはやめましょう。
解決方法は「褒める」ことです。まずは褒めて考えてください。そうすることでお子さんのモチベーションは確実に上がり、プラス思考を持って勉強に取り組むことができます。
お子さんの立場からすれば、否定をされるということは自分に自信がなくなってしまうことと一緒です。
受験期になると、良くも悪くも自分の勉強スタイルというものは確立している時期ですので、そこは尊重してあげてください。
②模試や定期試験の結果だけで決めつけない!
見出しの通りなのですが、普段、学校もしくは学習塾・予備校で行っている模試や学校の定期試験の点数だけで、大学に合格する・しないを決めつけてしまう保護者も少なくないようです。
よく考えてみてください。模試や定期試験の結果だけで大学入試の合否がわかると思いますか?それだけでわかるなら、センター試験や国公立大学の2次試験、私立大学の一般入試なんて必要ないですよね。
模試というのは、受験生自身の志望校の合格ラインを、「これくらいの点数を取れば合格に近づけますよ」というようなものでしかないのです。
「模試の結果=大学の合否」というのは大きな間違いで、受験生によっては、届きもしないような合格ラインの大学に合格してしまったり、逆に「ここは合格する!」と意気込んで試験を受け、不合格になってしまうパターンが起こる場合も存在します。
ですので、模試というツールは、あくまで大学合格ラインのボーダーラインを知るということと、入試本番に向けての一連の流れを練習をしているようなものなのです。また、普段学校で行われている定期試験は、その学校での受験生の評価を点数にしています。一般入試以外の入試(推薦入試、AO入試)で受験する人は、ここを重視しなければいけません。
大学入試というのは「結果を知るまで何が起こるかわからない」という状態です。それ以前に、これらで決めつけてしまうのはNGですので、絶対にやめましょう。
③保護者が受験生以上にやる気になってしまう
これは一番やってはいけません!これこそ、受験生のモチベーションが下がってしまいます。
大学に行くために勉強しているのは受験生自身であって、保護者ではありません。しかし、それをわかっていない保護者がいるのも現状は多いと言われています。
受験生のお子さんのためと思ってやっていても、それが結果的に保護者自身のためになっている場合があります。①のセクションでも書きましたが、否定をすることはもちろん、「なんでやらないの!」などと圧力をかけてみたり、長時間説得をするのもNGです。お子さんを疑ったり、不信に思ったりすることをやめて、お子さんを信じ、見守ってあげてください。保護者自身のお子さんへの対応次第で、受験結果も左右されると考えてください。
まとめ
今回は、受験生のモチベーション・やる気を下げてしまう保護者のやってしまうことを取り上げました。事例は他にもありますが、今回はその中でも、多くの保護者がやっている(やっていそうな)ことを取り上げました。
受験をする人の立場、受験生のためになにが適切なのかを保護者自身がよく考え、行動することが大切です。
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