【英語】年齢や倍数、分数……数字を使った表現をまとめておさらい!

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受験生の皆さんの英作文の答案で、意外と大きな失点要因となっているのが、《数字》を使った表現です。中学で習っているはずのことがうろ覚えになっていたり、まったく忘れ去られていたりすることもありますし、教科書に出てきてはいても、「熟語」の扱いだったり、欄外に語注がつけられていたりして、意外とちゃんと習っていないこともあります。

このコラムを読んでいるそこのあなた、「彼は17歳です」= “He is seventeen years old.” はすっと書けますか? では、「17歳の少年」はどうでしょう? 「10代の男子たち」、「10代の人々」はどうでしょうか? 「60歳以上の人々」は?

「このコンピューターは私が持っているのの2倍の値段だ」を英語で書けますか? 「近年、この地域のコンビニの数は2倍になった」はどうでしょう?

「大田区は東京23区の中で最大だ」は “Ota Ward is the largest of the 23 special wards of Tokyo.” ですが、2番目に大きいのは世田谷区で、3番目に大きいのは足立区です。さて、英語でどう言いましょうか?

今回はこういったことをざっとおさらいしていきましょう。

年齢の表現

「彼は~歳だ」

年齢を言う最も基本的な表現は、「彼は~歳だ」と言うときに使う、~ years old です。yearsと複数形にすることに注意してください。

例文:
He is seventeen years old.
(彼は17歳です)

He will be eighteen years old next year.
(彼は来年、18歳になります)

Tomoya was 21 years old when he moved to Saitama.
(埼玉に引っ越したとき、トモヤは21歳だった)

なお、年齢を言う場合などの英文中の数字は、1から9までは英語の綴りで書くことが多いです(1ではなくoneと書く)。

2桁の場合、10から19は綴ることも多くありますが、数字で書くことも頻繁です。答案では “seventeen years old” と書いても “17 years old” と書いても、どちらでもよいでしょう。

20を超えた数字は、一般的に、英語で綴るより数字で書くことが多いです。twenty, thirtyなど1語で済む場合は綴ることもないわけではありませんが、twenty oneなど2語になってしまうときは数字で21と書きます。つまり、「20歳」なら “twenty years old” でも “20 years old” でもよいのですが(でも後者のほうが自然です)、「21歳」では “twenty one years old” とは書かず、”21 years old” とするのが自然です。

なお、自由英作文で数字があまり不自然に英語で綴ってあると、「内容のない語数稼ぎ」として減点対象にされてしまうこともありうるので、気をつけましょう。

「~歳の人」

一方で、「~歳の人」と言う場合は、上で見た表現をハイフンでつなぎ、複合語を形容詞化して、a ~-year-old person の形にします。形容詞化すると、yearsの「複数形のs」が取れて消えることに注意しましょう。

また、「~歳の人」というこの表現は、形容詞として使うときは、必要に応じて不定冠詞のa/anを使うことにも注意しましょう。

例:
a seventeen-year-old boy
(17歳の少年)

an 18-year-old girl
(18歳の少女)

five-year-old children
(5歳児たち)

a 30-year-old house
(築30年の家屋)

ハイフンを使ったこの表現は、それだけで「~歳の人」という意味の名詞として使われることもよくあります。

例文:
He posed as a 20-year-old.
(彼は20歳のふりをした)

You are behaving alike an eight-year-old.
(8歳の子どもみたいなまねはよしなさい)

Even five-year-olds can tell the difference.
(5歳児にだってその違いはわかります)

また、「~歳の人」を言うには、上記以外に、agedという過去分詞を使った表現があります。

例:
a man aged 35
(35歳の男性)

ageを名詞として使うと、次のような表現になります。

例:
a man of age 35
a man whose age is 35 (years)
(35歳の男性)

「~歳から…歳の人々」

こういった表現を応用すれば、「~歳から…歳の人々」も表せます。

例:
boys aged between 10 and 15
boys whose ages are from 10 to 15
(10歳から15歳の少年たち)

「~歳以上の人々」

「~以上の、~を超えた」は前置詞のoverを使って表します。逆に「~未満の」はunderで表します。

例:
people over 60
(60歳以上の人々)

players under 24
(24歳未満の選手たち)

「10代の人々」「20代の人々」

「20代」はtwentyを複数形にしてtwentiesで表します。「30代」以上も同様です。

例:
people in their twenties
(20代の人々)

factory workers in their fifties
(50代の工場労働者)

「10代」については、このように表せる単語がありませんが、thirteenからnineteenまでの数詞の語尾であるteenを使って、次のように表すのが一般的です。

例:
boys and girls in their teens
(10代の少年少女たち)

teenagers
(10代の人々)

倍数の表現

「2倍」「3倍」のような倍数表現には、決まった形があります。これを間違いなく覚えてしまうことが肝要です。

「2倍」「3倍」など「~倍」

「…の~倍」を言うにはasを使った表現とtimesを組み合わせて、《~ times as many[much] as …》という形にするのが基本です。このtimesは「倍」の意味で、数字と一緒に使います。

例文:
I have three times as many T-shirts as my brother.
(私は弟の3倍の数のTシャツを持っている)

The new system will cost ten times as much as the current one.
(新しいシステムは、現行のものの10倍費用がかかるだろう)

基本形の many[much] の部分を、ほかの形容詞や副詞にして、さまざまな意味を表すことができます。

例文:
This river is four times as long as the Meguro River.
(この川は、目黒川の4倍の長さだ)

The job took five times as long as we had expected.
(その作業には、私たちが予想していたのの5倍の時間がかかった)

I think cats can run at least three times as fast as human beings.
(猫は人間の3倍は速く走れるんじゃないかと思うよ)

「~倍」はこのようにtimesを使えばよいのですが、「2倍」だけは(「2度」と言うときと同じく)twiceを使います。

例文:
This computer costs twice as much as mine.
(このコンピューターは私のの2倍の価格だ)

So far in March this year, Tokyo has seen twice as much rain as usual.
(今年の3月、これまでに、東京では例年の2倍の雨が降っている)

「2倍になる」は単語1つでも表せる

国公立二次試験で頻出のパターンですが、グラフが表していることを英語で説明するときに、「2倍になる」「3倍になる」といった表現を覚えておくと、英作文がやりやすくなります。「2倍になる」はdoubleという単語1つで表せます。「3倍になる」はtripleを使います。

例文:
The number of convenience stores in this area has doubled over the last few years.
(近年、この地域のコンビニの数は倍増した)

倍数表現のバリエーションはまだまだありますが、最低限このくらいは覚えておくと、英作文がぐっと書きやすくなるでしょう。

序数詞

「~番目」を表す単語を「序数詞」と言います。1番目から3番目まではfirst, second, thirdと特別な単語を使いますが、4番目以降は普通の数字に-thをつけて表しますね。

「~番目に大きな」の表現

これと最上級の表現を組み合わせて、「~番目に大きな」などの表現ができます。

例文:
Setagaya Ward is the second largest of the 23 special wards of Tokyo.
(世田谷区は、東京23区の中で2番目に大きい)

It’s Adachi that is the third largest of Tokyo’s 23 wards.
(東京の23区のうちで3番目の大きさがあるのは足立区だ)

「2分の1」「3分の1」など分数の表現

助数詞は分数を表すときにも使います。one-thirdで「3分の1」、two-thirdsで「3分の2」です。

例文:
He ate one-third of the pie.
(彼はそのパイの3分の1を食べた)

Three-fifths of the students in this class walk to school.
(このクラスの生徒の5分の3は、徒歩通学だ)

なお、分数表現も倍数のときと同じで、「2」は特別な単語(half)を使います。

例文:
He drank half of the milk in the bottle.
(彼はビンの中の牛乳の半分を飲んだ)

Half of the students in this class live in Setagaya Ward.
(このクラスの生徒の半分は、世田谷区在住である)

また「4」は、倍数のときは普通にfourを使いますが、分数になると特別な単語(quarter)を使うことが多いです。

例文:
He has already used a quarter of the money.
(彼は既に、そのお金の4分の1を使ってしまった)

Three-quarters of the students in this class will take the trial examination.
(このクラスの生徒の4分の3が、その模試を受けることになっている)

まとめ

《数》をめぐる表現をこのように改めて整理してみると、自分の中でしっかり身についた知識になっているものと、あやふやなもの、知らなかったものがはっきり見えてくると思います。

英語の単語・熟語・構文は、自由英作文などで必要なときにぱぱっと使えなければ、得点につながりません。あやふやなもの、知らなかったものはこの機会に覚えてしまい、身についた知識になっているものは日ごろの勉強の中で積極的に使うようにして、いつでもぱっと使えるように準備しておきましょう。

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