Contents
①私立医科大・医学部英語の特徴
大学ごとにかなり特徴があってそれぞれの過去問チェックが必要です。長文が比較的長いと思います。その他、文法の並べ替え問題や内容に関する○×問題が共通していると言えます。長文のテーマは、やはり医療に関することが多いです。
例えば、順天堂大学は長い長文が4問も出題されて、ラストに語数無制限の英作文が出題されて時間との戦いになります。東京慈恵医科大学では、細かい文法の正誤問題が特徴です。慶応大学では、前置詞を細かく問うような文法問題もあります。
英作文に関しては、国立の医学部ほど、私立はあまり英作文は求められない傾向にあるように思います。
②私立医科大・医学部の対策をせずに受験をすることは、通用しないのか?
もちろん優秀で器用な人はいますが、大多数の人にとって一般大学の対策だけでは通用しないと思います。模試などで英語のスコアがよかったとしても、謙虚に対策を取って受験すべきです。やっぱり過去問です!最低でも5年分遡りましょう。
③では、その対策として
速読力をつけること・医学的知識や背景をもつことが大切です。
“The NEW ENGLAND Journal of MEDICINE”や“THE LANCET”は知っていますか?
こういった世界で読まれる医学雑誌です。ネットでも見ることができるので、ヘッドラインを中心にチェックしていくだけでも十分です。lancetでは各テーマの背景と結論が日本語と英語で読めるページもあるので勉強になります。その他、紙ベースにおいて、新聞などで取り上げられるような生活習慣病の記事や再生医療のネタに目を通すことも有効です。
あたりまえですが背景知識がない状態でと内容を理解してくことは非常に不利です。逆に予想をつけて読めることができれば内容理解しやすいのです。
英作文対策は国立との併願で対応していきましょう。
1つ言えることは、どういった内容を書けばよいのか難しいことを考えてしまいがちですが、絶対に外してはいけないポイント、すなわち書かなくてはならないポイントは何かを考えること、スペルミスや文法ミスは確実に減点対象なので、その失点を防ぐことが大切であると覚えておいて下さい。
英作文MYテンプレを持っているといいですね。
I think (believe) that ~. / I agree with the idea.
There are two reasons for that.
Firstly, ~
Secondly, ~
That’s why, / In conclusion,
④メディカルタームは大丈夫ですか?
私立大学によってはメディカル用語に注釈を添えてくれないところがあります。たとえ注釈があったとしても、いちいちめくって意味を確認している時間すらもったいない!と思いませんか?
優先順位からいくと、体の各部位名称、病気の名前、最近話題の医療での出来事、はチェックしておくべきです。
そのために医学部対策の単語集を必ず1冊は準備して活用してください。過去問の長文を読んでいると、例えば脳の構造だったり関節だったり、日本語でもよくわかっていない身体の部位が頻繁にでてきます。英語・日本語の両方でしっかり把握しておくほうが非常に有利です。
☆「脳の部位」に関する英単語です。
どのくらい耳にしたことがありますか?
cerebral cortex「大脳皮質」
cerebellum「小脳」
brain stem「脳幹」
brain neocortex「大脳新皮質」
prefrontal region「前頭前皮質」
frontal lobe「前頭葉」
tempral lobe「側頭葉」
cerebral limbic sysytem「大脳辺縁系」
hippocampus「海馬」
amygdala「へんとう体」
hypothalamus「視床下部」
thalamus「視床」
spinal cord「脊椎」
☆「関節」に関する英単語はどうでしょう?
quadriceps muscles「大腿四等筋」
femur「大腿骨」
meniscus「ひざの皿」
articular cartilage「関節軟骨」
patellar tendon「しつがい腱」
tibia「頚骨」
fibula「ひ骨」
これらの単語、耳なじみでしたか?
聞いたことがあったとしてもどこに存在するのかわからないのではないでしょうか?先ほども述べましたが、これらを英語・日本語の両方でしっかり把握しておくほうが非常に内容理解において有利です。
暗記の仕方としては、単語帳を使う以外に有効なのは「各大学の過去問」の読解をしながら覚えていくことです。ストーリーが面白いと感じれば自然と頭に残ります。何が書かれているのか理解をするために最低でも3回ぐらいは音読しましょう。目と耳から覚えていくことができます。
幸運にも同じ目標を持った友達がいるならば、長文勉強会を開催して読み合わせるといいですね。一人で長文を読むのは根気がいるし、辛いですよね。
実際私もやっているのですが、低価格のオンライン英会話などを利用して、読みたいマテリアルをスカイプで外国人講師に送れば対応してくれます。しかもすべて英語で説明をしてくれるのでリスニング力をつけるのにもいいでしょう。
ちょっと勇気がいりますか?私はこの方法で英単語を増やすことに大成功しましたよ!