受験勉強は本番の日程が決まっています。従って、「効率」を追求することが求められます。効率的に勉強することができれば、同じ勉強時間の中でも2倍、3倍の成果を出すことができます。
効率的に勉強するためにはいくつかの要素を満たす必要がありますが、そのうちの一つがモチベーションを高めることです。どんなに良い教科書や問題集を使っていても、モチベーションが低いと勉強の効率が下がってしまいます。
そこで今回は、モチベーションをアップするためにおススメの方法を伝授します。
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「達成感の可視化」でモチベーションUP!
憧れの大学生活を想像した時や、新しい問題集を買った時など、誰しもモチベーションが高まるのを感じるのではないでしょうか。一方で、モチベーションはテストで思うような結果が出なかった時や疲れている時、遊びたい時などに簡単に落ちてしまいます。
疲れた、具合悪いといった身体的な問題を除けば、モチベーションが下がる原因の殆どは気持ちの問題です。つまり、気持ちの持ち様を変えるだけで高いモチベーションを保てるようになるのです。
モチベーション=ワクワク感
勉強のモチベーションが高い時というのはどういう状態かというと、目の前の課題にわくわくしながら臨んでいる状態です。このワクワクしている状態を意図的に作り出すことができれば、勉強する時に自在にモチベーションを上げることができそうです。
話は変わりますが、皆様はテレビゲームをやったことがあるでしょうか。勉強をする時には集中力が続かないという人でも、ゲームはわくわくしながら何時間でもできる、という人は多いのではないでしょうか。
実はゲームというのは、意図的に「ワクワク感」を感じさせるように作られているそうです。そして、このワクワク感を感じさせる仕組みというのが「褒める」ことだとのこと。
ゲームでは的を倒せばレベルが上がったりアイテムを貰えたりします。プレイをすると数分に1度は何らかの形で褒められるのです。これがワクワク感の創出、すなわちモチベーションのアップに繋がっているのです。
例えばRPGゲームを例にとると、ゲームをクリアするまでにはレベル上げのような単純な作業も含まれます。冷静に考えれば漢字の書き取りなんかと変わらないような作業にも関わらず、ゲームだと楽しくこなすことができてしまいますよね。
自分を褒める仕組みを作ろう
「褒める」ことでモチベーションが上がることはわかりましたが、具体的にどのようにすれば褒めてもらえるのでしょうか。
人に褒められるのはとても嬉しいことですが、長丁場の受験勉強において毎日1時間おきくらいにコンスタントに褒めてくれる人はなかなかいません。親でもなかなか難しいです。おススメは自分で自分を褒めることです。自分で褒めるクセを付ければ親が居ない時、先生が居ない時でも褒められることができます。
自分で自分を褒めるのは難しい
数分に一度、自分で自分に「よくがんばった!」「すごい」「かしこい!」などと声掛けしてみましょう・・・と言われて簡単にできる人は少ないのではないでしょうか。なんとなく照れくささや、無根拠に褒めているような無意味な感じを味わう人が多いと思います。テレビゲームは機械なのでそんなこと考えずにがんがん褒めることができますが、しょっちゅう褒めるのは人間にはなかなか難しいのです。
そこでおススメなのが、「達成感を可視化する」ことです。
達成感を可視化する
達成感を可視化する、とは、「どれだけ勉強したか」を目に見えるようにするということです。どれだけ勉強したかが目に見えれば、「こんなに勉強した、すごい」「よくがんばっている」と自然に自分を褒められるようになります。
例えば、勉強に使うペンのインクの減りをチェックするようにすれば、「今日はインク2センチ分もがんばった!」といった感じで達成感が見えるようになります。その他に、マス目のあるノートを用意して勉強した時間分マス目を塗り潰したり、勉強に使った雑紙を捨てずに取っておいて束が厚くなる様子を見たりするのもおススメです。
一見くだらないように見えますが、成果が見えると自然と自分を褒められる瞬間が増え、モチベーションも上がって行きます。
「質>量」という反論
中には、「どんなに沢山勉強しても成果が出なければ意味が無い」と言う人もいるでしょう。その観点から見れば「どれだけ勉強したか」で自分を褒めるのは間違っているように感じられます。確かに、受験に合格するというゴールを考えれば勉強の量で褒めるべきではないというのは頷けます。
しかし、どんなに頑張っても成果は出る時と出ない時があります。例えば「定期テストで90点以上だったら自分を褒める」という設定に対して、89点しか取れなかったとしたら自分を褒める機会を逸してしまいます。悔しさをばねにし続けられる特異な方であればそれも良いのかもしれませんが、大半の人は悔しさがモチベーションになるのはせいぜい数回です。
「どれだけの結果を出すか」という目標ももちろん大切ですが、それとは別に定量的な視点で自分を褒めることがモチベーションを保つ上では近道です。
モチベーションを高く保って効率よく勉強しよう!
限られた時間で同世代のライバルと競い合う受験を攻略するためには、効率よく勉強することが不可欠です。ぜひモチベーションを上げて前向きに受験勉強に臨んでください。