みなさんは普段暗記をするときはどのようなことに注意していますか?
受験勉強に必要な暗記項目は5,000とも10,000とも、もしくはそれ以上とも言われます。もちろんこれは数え方によって変わるものですが、いずれにせよ大量の情報を覚える必要があるのです。そんなみなさんの助けとなるべく、ここでは暗記を効率化する、理解型暗記を紹介します。
理解型暗記とは?
理解型暗記とは、単純暗記の対極です。暗記する情報をただそれだけ覚えるのを単純暗記、周辺情報と結びつけて覚えることを理解型暗記と言います。
例えばりんごは英語でappleですが、これは単純暗記ですし単純暗記しか方法はありません。しかし、徳川家康を覚えるときに彼の実績(幕府を開いたなど)の情報とともに覚えることで、徳川家康がどんな人物がわかることで、理解型暗記に近い暗記をすることができます
理解型暗記の注意点
理解型暗記における、周辺情報とは何でもいいわけではありません。
例えば、元素記号を覚えるときに「すいへーりーべーぼくのふね、、、」と覚えることがあります。一見、周辺の元素記号と一緒に元素記号を覚えるので、理解型暗記だと考える人もいますがこれは単純暗記です。なぜなら覚えている事項(水素、ヘリウム、、、)について、理解が深まっているわけではないからです。
単純暗記と理解型暗記の使い分け
しかし、単純暗記が一概に悪いものではありません。単純暗記は余計な情報がない分シンプルに情報を覚えられますし、定着さえすれば瞬時にアウトプットすることもできます。では、理解型暗記に向いているものはどのようなものかというと、数学、社会、理科と言った内容にストーリー性のある科目です。
具体的な理解型暗記の方法
理解型暗記を行うには、3つのポイントがあります。それは、時系列、対比、具体化です。時系列とは 物事を順番に並べることです。歴史のように時間を軸に並べてもいいですが、数学のように手順で並べるのも構いません。要は何かしらのプロセスやステップにして覚えるのです。対比は文字通り比べることです。地理であればA地域に対し、B地域は、、、みたいな比較ができますし、化学や生物では教科書の中にたくさんの対比説明が出てきます。
そして具体化とは、覚える内容を細かく分解することです。徳川家康の例のように歴史上の人物を詳細化したり、出来事の背景や年代まで目を通してみるという方法です。ただし、具体化は記憶の定着に有効ですが、本来覚えることのない情報に触れるため、記憶力にゆとりが必要な方法です。
まとめ
みなさん、理解型暗記を身につけられそうでしょうか。人間の脳は単純暗記には限度があります。理解型暗記で覚えることで、大量の暗記を効率よく進めていきましょう。