「難関大学に現役で合格するには、どのぐらい勉強すればいいの?」難関大学を志す高校生なら一度は考えたことがあると思います。今回はそんな疑問に答えます。
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成績と勉強時間は相関する?
成績と勉強時間は一般に比例すると言われています。やはり、どれだけ勉強時間を確保することができたかで、学習の理解度にも差がつきます。
実際に、Benesse教育開発研究センターの「第4回学習基本調査」による、成績別の平均勉強時間の回答結果を見てみましょう。
高校2年生対象の一日当たりの平均勉強時間
偏差値55以上…105.1分
偏差値50~55…60.3分
偏差値45~50…62.0分
偏差値45未満…43.2分
偏差値45~50層と偏差値50~55層で若干の逆転が見られますが、概ね成績と勉強時間は比例しているといえるでしょう。
具体的には何時間やるべき?
では、具体的には一日当たり何時間程度勉強したらいいのでしょうか?先ほどの例を見ると偏差値45未満と偏差値45~55では20分程度しか違いませんが、偏差値50~55と偏差値55以上とでは40分程度離れていることから、より成績が上がるにつれて、必要な勉強時間に差がつくということも考えられます。
そのため、いわゆるGMARCHや早慶、国公立大学などの偏差値60以上の難関大学を目指すには、平日は学年+1時間を確保することをおすすめします。
高校1年生は…
ここからは、学年別に注意すべき点なども交えて勉強時間についてご紹介します。高校1年生は、中学生の頃よりも部活動や行事において、自分たちでやることが多くなる分、初めのうちは新しい環境にも慣れずなかなか勉強時間が確保しにくいかと思います。
そんなときは、まずは「勉強しない日を作らない」ことを目標にしてみてください。推奨している勉強時間は学年+1時間なので、「2時間」ですが、いきなりそれを実践するのが、難しい人はまず毎日継続することから始めましょう。部活帰りで眠くても、毎日欠かさず勉強机に向かい、一日30分でも取り組む癖をつけるようにしてください。
高校2年生は…
高校2年生は部活動や行事の中心になることが多く、また高校1年生とは違った忙しさがあると思います。しかし、高校3年生は誰でも勉強するようになるので、周りに差をつけるのであれば高校2年生のうちから本格的に受験勉強を始める必要があります。
推奨する勉強時間は「3時間」です。先ほどの高校1年生に推奨した「2時間」では、もしかしたら学校の課題や予習・復習に終わってしまうかもしれませんが、一日3時間確保するとそれに+αのこともできるようになってきます。
そのため、学校の課題や予習・復習だけでなく、高校1年生の時の勉強の復習や少し授業から発展したことなども取り組むようにしてみてください。
高校3年生は…
高校3年生は「4時間」を目標に頑張ってください。しかし、学校から帰ってきてから寝るまでの時間で4時間を確保しようと思うと、なかなか厳しいです。そのため、学校に向かう移動時間を活用したり、朝少し早起きをしてみたり、昼休みに友達も誘って勉強したりなど、すきま時間も活用して、合計して4時間を確保できるようにしてみてください。
高校3年生になると、志望校に応じて学習すべき内容も異なってくるため、自分のやっている勉強が自分の志望校に合っているのかにも注意しつつ、勉強するようにしてみてください。
「やったつもり勉強」に要注意!
「勉強時間を確保しているのに成績が伸びない」という人は「やったつもり」になっていないかをもう一度見直してみてください。よくある間違った勉強法についてご紹介します。
よくある「やったつもり勉強」の例
・まとめノートを丁寧に作ることに時間を使いすぎている
・ただ単語帳や参考書を眺めているだけになっている
・友達と話しながら取り組んでいる
・読解などの頭を使う勉強中も音楽を聴きながら取り組んでいる
・テレビやスマホを頻繁に見ながら勉強している
以上がよくある例です。自分がこうなっていないか、チェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?勉強において質も大切ですが、量も欠かせない重要な要素です。それぞれの学年に合った勉強時間を確保し、志望校合格のために頑張っていきましょう!
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