みなさんは予備校や参考書をどのように活用していますか?
大半の受験生は、決められたカリキュラムの中で予備校に通い、売っている参考書を淡々と進めて受験勉強をしていると思います。
しかし既存の枠組みにとらわれていれば、圧倒的な成果を出すのはなかなか難しいことです。
時には自分なりに工夫して予備校や参考書を活用することで、効果的な勉強ができることも事実です。
そこで今回は、予備校や参考書の使い方の工夫について、細かいテクニックではなく大局的な考え方を紹介したいと思います。
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レールを自分で設定する
大学受験に限らず目標達成において大切なことは、ゴールへの道のりを他人任せで決めず、自分の頭で考えて決めることです。
塾や予備校に行けば、志望校合格までのロードマップや理想的な講座選択を教えてくれます。
もちろん塾や予備校にも知見がありますから、適切な話である可能性が高いでしょう。
しかしそれはあくまで一般論であり、みなさんの個別具体的なケースに最適かどうかはわかりません。
参考書も基本的にははじめから終わりまで通してやることが前提に作られていますが、みなさんがその使い方をするべきかはわかりません。
要は、自分で過去問を研究して傾向と対策を練った上で、自分の得点を高めるために、あくまでツールとして予備校や参考書を使っていくのです。
歯抜けを恐れない
歯抜けというのは、完璧に網羅ができておらず抜け漏れがあることを言います。
良く「買った参考書は完璧に」などという言葉もありますが、一般的には歯抜けな勉強はすべきでないと言われています。
しかし、時として敢えて歯抜けな勉強をしていくことも、戦略的な受験勉強には必要です。
個人の学力は必ずしも分野に対して均一ではありません。
例えば数学なら、ベクトルは得意でも数列が苦手、みたいな話はいくらでも存在します。
ですから、自ずと勉強すべき範囲にも偏りが出てくる可能性があるのです。
それを無視してあくまで全ての分野を画一的に勉強すると、逆に効率は悪くなります。
一部の分野ではやらなくても出来てしまう演習を繰り返したり、もっと基礎からやるべき分野で難しい問題に悪戦苦闘したりするのです。
予備校や参考書では、どうしても標準化が必要ですから全ての範囲に対して均一な説明や演習が用意されています。
しかしみなさんはそれをそのまま馬鹿正直にやる必要はないのです。
自分に必要な部分をつまみ食いするような参考書の使い方、予備校の使い方もありなのです。
また、予備校では通年講座が多くつまみ食い受講はなかなか難しいですから、近年流行の映像授業を活用するのも手の一つでしょう。
まとめ
予備校や参考書はなるべく多くの人に適応できるよう標準化されています。
標準化されたものをそのままやるのではなく、自分にとって必要なものを考えて選択するのが、賢い受験勉強だと言えるでしょう。