「参考書を買いたいが種類が沢山あって、どのような基準で選べばよいか悩んでいる」という日本史選択者は多いのではないでしょうか。今回は、日本史の参考書の上手な選び方と使い方を、日本史を苦手科目とする人を対象に紹介します。
日本史の「理解型参考書」の選び方・使い方
日本史の理解を目的とした参考書は数多く出版されていますが、日本史の初学者や苦手な人は、以下の2つの条件に当てはまる理解型参考書を買うのはやめましょう。
❶教科書の全範囲+αの内容であり、1冊が分厚い
➡一気に詰め込んでいる分内容が多くて難しく、モチベーションの低下を招きやすい
❷豆知識や雑談のコーナーが多い
➡それを知ることは楽しいことかもしれないが、大学入試を突破するにおいて殆ど効果がないため、時間の浪費
そして、これらを使うことにおいて注意をしなければならないことは、教科書を使うにおいてもそうですが、「ただひたすら読んでいれば成績が上がる」と考えないことです。参考書は「魔法の書」ではありません。歴史事項の大まかな時期や内容、そして背景を「意識して」読まないとなかなか知識は定着しません。
日本史の「暗記型参考書」に対する考え方
日本史の暗記型参考書とは文字通り、歴史用語や年号の暗記を目的とした、一門一答などの参考書のことです。これらは、理解型参考書などで理解した歴史用語の暗記の定着度を、日々確認するための参考書として適しています。これらを使うとするならば、理解型参考書や演習型問題集、そして過去問での学習と内容をつなげて理解するためにも、歴史用語の名前の索引があるものを使いましょう。
日本史の演習型問題集は使うべきか
多くの受験生にとって問題集とは、センター試験の過去問やそれぞれの大学の赤本であるため、日本史の演習型問題集はそれほど多くはありません。演習型問題集の利点は、原始・古代から現代までのほぼ全ての範囲が、全ての難易度で網羅されていることです。
これらを使うことで、得意・苦手な時代やジャンルなどが明確になり、復習のためのよい参考材料になります。
しかし、これらを基礎が定着していない状態で使用するのは危険です。基礎問題が解けなければ当然、その他の難易度の高い問題も解くことが出来ません。そのため、モチベーションと時間を失う結果になるかもしれません。センター試験や過去問の演習をしている時期に並行して使うと、効果的なのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしょうか。
次回は、センター日本史の7割突破のために必要な知識・考え方を紹介していきます。
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