近年の大学受験の英語科目で、大きな得点比重を占めているのが英作文です。
記号選択問題とは異なり、基本的にはすべて自分の手で文章を作るという問題性質上、答案作成にも時間を要しますし配点も大きくなります。
しかし逆にその性質上、独学で勉強しきるのは不安もあると思います。
実際に添削を受けたり、英作文の講座を塾で取ったりしている受験生も多いと思います。
今回はそんな英作文の勉強法として、3ステップで得点をあげる勉強法をご紹介します。
①熟語・構文を覚える
まずは1文をしっかりと書けるようになりましょう。
そのためにはいくつかの熟語や構文を覚えてしまうと良いでしょう。
熟語や構文はご自身の好きな参考書で構いません。
ここはほぼ暗記の世界なので、後を楽にするためにも一気に片付けてしまうのが良いでしょう。
ただし熟語や構文は、通常の文法問題でも出題さらます。
覚えた内容は役立ちますが、文法問題を覚えるというよりも、求められたときに自分で書けるようになるのが課題ですので、英作文では使えない、使えなそうな表現は避けても大丈夫です。
②作文の型と、得意表現をマスターする
次にやるべきことは作文の型を覚えてしまうこと、そして得意表現を決めてしまうことです。
自由英作文を書く際には、たいていの場合失敗しない作文の型があります。
例えば、自分の意見→理由の数→理由1→理由2→まとめ、といったものや、短い作文なら、結論→具体例といった形までいくつかの種類があります。
こういったものはたいていの参考書には載っていますから、ポイントとなる接続詞や構文含め、一気に覚えてしまいましょう。
また、得意表現というのは「これなら絶対に間違わない」表現を作るということです。
例えば、It〜that〜の形は完璧でいつでも強調表現ができるとか、仮定法なら何でも来い!とか、自分の得意パターンをいくつか持っておくことです。
和文英訳ならさておき、自由英作文の場合は使用する単語や構文にも自由度があります。
ですから、あらかじめミスをしないための準備をしておくのが良いでしょう。
③出題形式に慣れ、スピードアップ
①〜②で、実はそこそこの点数は取れるようになります。
後は基礎力に基づいて、志望校の形式に慣れるだけです。
大学によって英作文の文字数や問題形式が違います。
当然ですが文字数によって構成する文章の形も変わりますし、問題形式にも注意する必要があります。
具体的には図や絵とを見て読み取るものか、自分の考えを書くのかでも解き方は変わってきます。
そして志望校に応じたカスタマイズを行うことで、かなりスピードを上げて解くことができます。
もともと英作文は記述式ということもあり、ある程度の時間が約束されています。
その時間を少しでも読解などに回せれば、英語科目全体としての得点アップも見込めるでしょう。
まとめ
今回は英作文の勉強法を紹介しました。
ごく一部の大学を除き、多くの大学で英作文は完全に得点源です。作文力を上げて、入試を突破しましょう!
関連記事
大学入試自由英作文の対策①
英作文のコツ