受験勉強に励む受験生の相談に乗ると、しばしば質問されることに「成績が上がらなくて悩んでいる」というものがあります。
確かに大学受験において成績は志望校の合否を左右する重要なものですが、きちんと勉強していれば成績が上がることに間違いはありません。
そこで今回は成績が上がらない人、上がらなくて困っている人向けに、成績が上がらない理由について解説をしていきます。
成績の伸び方
成績を伸ばすのは難しいことです。
なぜなら自分が勉強したことが、実力テストや模試に出てくるとは限らないからです。
ですから、紙で返却される模試に拘らず、学力そのものを上げる努力をすること。
そして学力を計測するのは模試だけでなく、過去問でもできることを理解してください。
その上で、成績を伸ばすためには
・勉強量が他人より多い
・勉強の質(効率)が他人より高い
ということが必要です。
大学受験ですから、周りもみんな勉強しています。
模試やテストでは周囲の学力に、自分の成績が左右されてしまいますから、そこに気を取られず過去問などを利用して自分の学力の伸びを計測しましょう。
その上で、勉強量と勉強の質について考えるのです。
勉強量
勉強量の定義は様々ですが、概ね勉強時間と捉えていただいてかまいません。
難関大学に合格する人の多くは平日3〜4時間、休日は10時間程度の勉強をコンスタントにこなしています。
確かに上記の数字はなかなかハードですが、朝早起きをしたり、隙間時間を有効に使ったりすれば決して不可能な数字ではありません。
受験生に多いのが「勉強した気になっている」現象です。
はたから見たら全然勉強していなかったり、勉強していても別に周りよりも多くやっていないのに、本人が滅茶苦茶勉強している気持ちになってしまうことです。これには気をつけてください。
勉強の質
ここだけで勉強の質のすべてを語ることはできませんが、最も重要なのは「無駄なことをしない」ことです。
世の中には勉強とは名前が付いていても、受験勉強においては全く役に立たなかったり、かなり意味のない行為が存在します。
例えば、英語の長文をノートにまとめて全訳したり(和訳を見れば終わり)、新しい単語を覚えるのに毎回ノートに数回メモしたり(読むことを繰り返せば済む)といった行為がこれにあたります。
普段から勉強をする際に、今やっていることは無駄ではないこと、効率的な手段を選べていることを常に確認しながらやりましょう。
特にノート作りやノートのまとめは伝統的に支持されてきた勉強法ですが、効率の観点では忌避すべき行為です。
まとめ
いかがでしたか?
成績が伸びないと悩む前に、自分の勉強をみなさん自身で振り返ってみましょう。
他人に指示された勉強法や勉強内容にしか取り組めない人は結局のところ成績が伸びません。
自分で考えて、勉強の質を高められる受験生に進化しましょう!
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