大学受験生であるみなさんは、どのような試験形式で大学入学を狙っていますか?
大学入学においては、大きく一般か推薦かに入試が分かれます。
そしてその推薦入試の中にもいくつかの種類があります。
AO入試はその推薦入試の1つに分類されます。
AO入試は1990年に慶應大学湘南藤沢キャンパスの2学部が導入して以来、国内でも広がってきた入試です。
年々利用者も増えているこのAO入試ですが、意外と怖い落とし穴もあるのです。
そもそもAO入試とは!?
AO入試とはアドミッションズ・オフィス入試の略であり、アドミッションズ・オフィスとは「入学管理局」という意味です。
要は学力試験によらず、大学の求める人物像と受験生の人物像を照らし合わせて、その結果合否を決めるというものです。
人物像を見定めるためには、様々な書類を用意する必要があります。
大学によって要求は異なりますが、内申書、活動報告、学習計画等の他、試験として面接や小論文も課されます。
しかしながら、通常の入試でたくさんの暗記や問題演習をしなければならないことを考えると、高校時代に周囲に自慢できるような経験をしている人には「お得感」のある試験かも知れません。
「お得」はありえない!
お得感を感じてAO入試で大学に入った場合、待ち受けているのは一般入試で入学してきた周囲よ同級生です。
彼らは程度の差こそあれ、勉強して大学受験を突破しています。
そして大学の授業は「大学が必要だと認識しているレベル」すなわち一般入試を突破したレベルで行われますから、仮に一般入試組よりも低学力であればその分一生懸命勉強しなければなりません。
しかし身分は花の大学生。
サークルやアルバイト、友達との遊びという誘惑があちこちにあり、なかなか大学生になってから真剣に勉強するのは難しいのが実情でしょう。
最悪の場合は!?
大学の勉強についていけないということは、進級できないということです。
それはすなわち留年してしまうことです。
もっと恐ろしいのは、留年を繰り返すと大学にいられず退学になります。
もしくは勉強に一切ついていけず自分から諦めて退学する場合もあるでしょう。
読売新聞の調べによれば、実はAO入試組は一般学力入試組よりも2.6倍の退学率があるそうです。
また、計算上はAO入試組の約6人に1人が退学しているという計算になります。
まとめ
AO入試自体は画期的な選抜方法であり、大学としても人物評価によって受験生を評価することには大きな価値があると言えるでしょう。
しかし受験生としてはそこに甘えてしまい、十分な学力のないまま入学してしまうと、大きな落とし穴にはまってしまうかも知れません。
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