みなさんは受験勉強をしていて、成績が伸び悩んでしまったことはありませんか?
「こんなに勉強したのに」と悩んでしまう人も少なくないでしょう。
しかし本当に成績が伸び悩んでいるのかは、よく確かめてから悩む必要があります。
ここでは、模試などの成績が返ってきて「あれ?こんなはずじゃない!」と思ってしまったときに、確認すべき3つのポイントを紹介していきます。
①自分の勉強内容や量を振り返る
まずやれるのは、これに尽きます。模試などの試験に向けて自分がどんなことをしてきたか、そしてどれだけやったかを確認しましょう。
受験生の悩みを聞いていて意外と多いのは「勉強した気になっている」という現象です。
もちろん自分の勉強に対して、一定の満足感を得ることは大切で、自信にもつながる要素です。
しかし他の受験生からみたらわずかな努力しかないのに成績が伸びないと悩んでしまうのは、本末転倒です。
こんなときは、まず自分の生活を振り返りましょう。
塾や予備校に通っているだけで、演習をしていないことはないか?
机に向かっているだけで、散漫な時間を過ごしていないか?
塾や予備校に行っても、友人やチューターとおしゃべりしていないか?
など、時間を見つめ直すポイントは、意外とたくさんあるのです。
②模試との相性を確認する
それでも「十分勉強している!」と言い切れる場合、次に考えるべきポイントがこちらです。
受験勉強といっても、一言では表せないほどたくさんの問題の種類・パターンがあります。
極端な話、みなさんがひたすらセンター対策の勉強をしていたのに、急に東大の記述問題を演習してもできるはずがありません。
逆に考えれば、その模試で成績を取ることがどれほど自分にとって重要なのか、判断しましょう。
実際の入試で求められるのはあくまで結果であってプロセスてはありません。
ですから、みなさんにとって志望校の入試傾向との連関性がなければ、そこまでその模試の成績を追い求める必要はありません。復習材料として有効活用しましょう。
③勉強の定着度を確認する
最後の手段は、勉強の定着度を確認することです。
この段階まで来るということは、かなりの分量をこなしており、模試との親和性の高い学習をしているのに成績が伸びないということです。
それはすなわち「覚えた知識や解法が有機的につながっていない」ということです。
受験勉強開始間もなくのタイミングで発生しやすいのですが、要は知識として知っているけど、問題に正当するレベルになっていないということです。
例えば、世界史の四択記号問題があったとして、適切なものを選ぶ問いだとします。
そのときに必要な知識は選択肢aが正解である、というだけでなく、選択肢b〜dは不正解であるという知識も必要なのです。
このときにaだけの知識しか持っていないと、b〜dに惑わされて不正解になってしまう可能性があります。
しかし、このケースに心配はありません。
aという知識は身についていたので、引き続き受験勉強を進めてb〜dも覚え、成績を伸ばしていけば良いのです。
まとめ
成績が伸びないときは誰でも不安になります。
しかし、不安という気持ちを抱いても、成績は1点も伸びません。
悩んでしまいそうなときこそ、合理的にその原因を解明し、前向きに改善していきましょう。