受験生のみなさんは、志望校を選ぶ際にどのような観点で選んでいますか?もちろん将来やりたいことが学べそうな学部であったり、大学の偏差値であったり、周囲の友人であったり、様々な要因で志望校を決めていると思います。
しかし、それはあくまで受験生の自分に見えているもの。実際に大学に入ると「思っていたのと違う!」などという話はよくあることです。
そこで今回は実際の大学生へインタビューを行い、志望校の決め方と入学後の印象についてインタビューを行いました。
私立大学薬学部Sさん
Sさんは受験生のときに「せっかく勉強するならば資格につながった方が良い」と考えて、薬学部を選びました。
一方、もともと薬剤師になりたかったわけではないため、大学生になってアルバイトを始めるとビジネスにも興味を持ちました。知り合った会社からインターンを誘われたり、友人が就職活動で活躍するのが眩しく見えたそうです。
しかし薬学部は6年制であったり、実習なども忙しかったりしてやりたかったインターンや就職活動に注力できないことを不安に思っています。
国立大学商学部Hさん
Hさんは大学に行きながらも、大学生の間1つのアルバイトを継続していました。志望校を決める段階ではあまり深く考えず決めてしまったものの、大学に入ってみると思った以上に自由であるため、勉強だけにこだわらず幅広い活動をすることに決めたそうです。
また、文系というバックグラウンドもあり、周りの就職活動の波に乗って自分もうまく活動できたと感じています。
総じて大学の勉強に注力していたわけではないものの、希望した大学生活を送れたのではないかと振り返っています。
私立理工学部Oさん
Oさんは理系のため、専門科目では実験などで忙しくしながらもサークルやアルバイト活動にも参加していました。
もともと将来のビジョンが明確にはなく、数学が得意なことを背景になんとなく理系を選んで大学に入りましたが、活動を広げていくにつれ大学院への進学ではなく就職に魅力を感じているといいます。
大学の授業では確かに発見や勉強にはなるものの、それらが具体的にどのように社会で活躍するのかわかりづらく、それであれば就職して実際の仕事をした方が楽しいのではないかと思っているとのことです。
まとめ
志望校選びは人によって異なる基準で行われますが、実はそれ以上に「大学生になってからの生活の基準」というものも大切にすべきです。
やはり受験生のころから志望校の大学の全てを理解するのは難しいことです。ですから、大学生になったときに自分を見失わず、やりたいことや目標をしっかり見つけることも、大切にしていきましょう。