みなさんは普段数学をどのように勉強していますか?
学校で習う数学は非常にスタンダードな勉強法です。
基本公式を解説したのち、練習問題をやります。
そして公式を発展させる。この繰り返しを単元ごとに進めて行くのです。
一方、巷では「数学は暗記だ!」みたいな風潮があるのも真実です。
教科書的には理解しましょうという数学を暗記で乗り越えるというのは、ある種飛び道具的な印象も受けますし、興味も惹かれますよね。
そこでここでは、数学は果たして暗記して得点を上げられるのか、解説をしていきます。
Contents
大前提
暗記であろうと暗記で無かろうと、数学を勉強する姿勢が何よりも大切です。
こういった方法論の類の話になるとウンチクばかりで全然勉強しない受験生もいますが、それは論外です。
仮に効率が悪くても、やらないよりもやったほうが何倍も意味があります。
暗記の対象は?
まず数学を暗記する場合、その対象はどの程度になるでしょう。
もちろんどの分野まで勉強するのかによりますが、ざっと100〜300個くらいでしょう。
英単語のように情報が少ないわけではないので1つの重みは大きいでしょうが、基本的には数百個の世界。
暗記できない分量ではありませんね。
一方、問題はどうでしょうか?
1個の公式に典型問題が3〜4個あると仮定すれば、典型問題は1,000個程度。これも頑張れば無理ではありません。
しかし、典型問題でないものとなると、問題は無限に作れるでしょうから暗記するのは意味がなさそうです。
よって、暗記すべきは公式数百個、典型問題1,000個程度ということになります。
暗記だけで大丈夫!?
すると、問題となるのは「暗記だけで点数が取れるのか」ということです。
この場合、点数を取るには実は2つの前提が必要です。
①計算力は十分であり、覚えてさえいれば、制限時間内に問題を処理できる
②一定の典型問題がわかっていれば、それを使って応用問題とも戦える
①は、もともと小さい頃から勉強を積み重ねている人は良いでしょう。
しかし大学受験で一念発起したという人は、必ずつまづくポイントです。
センター試験ですら、解き方がわかっていても計算が追いつかなければ点数になりません。
この場合ほ計算練習や、典型問題の練習が必要です。
②は、ずっと暗記型で勉強している人がつまづくポイントです。
何故その公式が導かれているのか分からないため、応用が利きづらいのです。
この場合は公式の理解をし直し、また応用問題を解く練習も必要です。
まとめ
いかがでしたか?
数学は暗記科目という風潮は、間違ってはいませんが文字面だけを捉えると、効果の薄い勉強かもしれません。
暗記をするにせよ、公式や問題そのものではなく「何故その公式なのか」や「何故この問題がこう解けるのか」と言った理由付けの部分を覚えることで、単純暗記ではない数学の勉強ができると思います。