高校三年生はセンター試験、あるいは二次試験で英語のリスニング試験があると思います。そのためには、なるべく早くリスニングの勉強を始める必要があります。
今回の記事で紹介したいことは、これまでの内容のおさらいと補足です。補足だけを紹介しても、この記事だけを読んだ人は本筋は何かということを理解出来ないと思います。
リスニングの勉強の前に基礎レベルの文法・単語の勉強
英語のリスニング勉強方法 「聞かない」方法とこれで完璧!英語リスニングが驚くほどできるようになる3つのコツでも紹介しているように、リスニングが出来るようになるには文法・単語の勉強をする必要があります。
はっきり言いますが、何となくリスニング音源を聞いていれば上手くなるということはありません。これは他のことで考えれば分かるのですが、テニスが上手くなりたくてコートを眺めているだけでうまくなるでしょうか?
「門前の小僧習わぬ経を読む」という言葉もありますが、その様な理解の仕方は非常に時間がかかり、効率が悪いと断言します。
意味を理解出来ない言葉がランダムに流れてくるという時点で、意味を理解せずに暗唱することも難しいことが分かると思います。そして、更にそれを辞書、文法書、解説も無しで理解することは出来ません。
そのため、単語帳、文法書、文法問題集に付く様なリスニングCDを聞くことはお勧めしますが、この段階でリスニング問題を解くための勉強をする必要はありません。
リスニングが苦手だという場合、まずは基礎レベルの文法・単語の勉強をして、意味と発音共に理解出来る単語を増やし、その単語が文として話されても理解できるようになるために文法も理解してください。
そして、同時に単語と文法の勉強をする際には、例文を読む速度を意識してください。読んで理解する速度が無いと、聞いて理解することも出来ません。自分が理解できる速度以上の速度で話されることはなかなか理解することは出来ません。
リスニングの勉強を始めた後
高地トレーニングの禁止
まず伝えたいことは高地トレーニングの禁止です。リスニングに慣れるために、難しい教材を選択してそれを勉強するという方法も考えられます。ですが、その方法では高地順応する前に息絶えてしまいます。
勿論、勉強において難しい問題に取り組むことも重要ですが、それは確実に出来ない問題に取り組むこととは異なります。
まずは簡単な問題に取り組んで、それが理解できるようにする。その次に、普通のレベルの問題に取り組んで、理解できるようにする。そして、次は更に難しい問題か、受験先に特化した問題に取り組むという流れになります。
簡単な問題→普通の問題→難しい問題or受験先に特化した問題
上記の様な流れでリスニングの勉強をしていくことになります。
元プロ野球選手のアレックス・ラミレス選手も、英語を勉強する時にはまずは物凄く簡単な教材に取り組んでいったそうです。
リスニング勉強用の教材としては、センター試験レベルをまずは上限とするのが良いと思います。
また、センター試験や受験用教材以外の教材を使うことを考えても良いと思います。最近は、インターネット上に非常にたくさんの英語音源があります。
非常にたくさんあるので、どれを選べばいいのか分からないと思いますが、注意点は2つです。
スクリプトがあって、その内容が難し過ぎないものであるということです。
スクリプトがあれば、内容を辞書で調べていけば意味が理解出来るのですが、あまりにも意味が分からなすぎるという場合、その内容はまだ早いということです。
センター試験 リスニング対策でも紹介した、http://learnenglishteens.britishcouncil.org/level/c1-cefr/termはtranscriptがついて話している内容が分かります。また、VOAでも話されている内容が分かるようになっています。
探せば他にも多くの字幕付き、スクリプト付きの英語サイトがあります。あまりこれらのサイトを探すことに時間をかけてはいけませんが、自分に合うものを探してみるのも良いでしょう。
まとめ
英語の中でリスニングというのはなかなか勉強がしにくい部分ではあります。それをなるべく理解できるように、まずは単語・文法を理解して、英文を理解する速度を向上させます。その次に、簡単な内容のリスニングから手を出していくことになります。
受験という限られた時間の中で、なるべく効率よく勉強する必要はありますが、リスニングは急がば回れが一番効率が良いと言えます。