文系・理系を問わず多くの大学の入試で求められる英語。安定して高得点を取るためには文法事項に加えて語彙力を上げることが不可欠です。
英語の語彙力アップのためにしばしば用いられるのが単語帳。殆どの受験生が利用しており、特定のテキストを指定して単語テストを行う学校や塾も多いです。しかし、単語帳を使ってもイマイチ効率よく単語を覚えられないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、英単語帳界の異端児、「英単語ピーナッツほどおいしいものはない」を紹介します。今まで使っていた単語帳が合わなかったという人は必見です!
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英単語帳「英単語ピーナッツほどおいしいものはない」を受験生に強く勧めたい理由
「英単語ピーナッツほどおいしいものはない」というタイトルからもご想像頂ける通り、同単語帳は数ある英単語帳の中でも異端中の異端といえる存在です。にも関わらず、東大などの難関大学合格者の中には英単語ピーナッツ信者が多数存在しています。
こんなにふざけたタイトルの単語帳が熱烈な信者を獲得する理由は何か。
それを説明する前にまず、一般的な英単語帳の構成について触れていきたいと思います。
一般的な英単語帳の構成
世の中にある多くの英単語帳は、おおむね以下の2つのうちのどちらかの構成になっています。
- 一問一答タイプ
- 例文→文中の単語解説
1の一問一答タイプというのは、例えば
prefer :・・・の方が良い
cat : 猫
といった形式です。発音記号や熟語などの情報も付記されていることが多いですが、骨子はこんな感じです。
一方、2の例文→文中の単語解説パターンは以下のような形式です。
I prefer cats to dogs. 私は犬より猫の方が好きです
prefer:・・・の方が良い
cats:猫
例文が書かれており、その中で使われている単語が下で解説されています。英語では例文丸暗記を推奨されるケースが多いので、この例文を丸ごと暗記する人が多いのではないでしょうか。
それぞれのメリットとデメリット
どちらの形式にもメリットとデメリットがあります。
まず1は、シンプルで覚えやすいのがメリットです。覚えるべき点が明確なので、覚えこぼしが起こりにくいです。一方で、熟語や例文にあまり焦点が当たっておらず、なかなか実践的な知識を身につけることができません。英作文で使いたくてもどういった前置詞と一緒に使えば良いのかわからない、といった落とし穴に落ちてしまいがちです。
一方で2は、例文を覚えるので英作文でも使えるような実践的な英語が身に付きます。しかし、覚えることの分量が非常に多いので、一冊の単語帳をやりきるのは至難の業です。途中で挫折してしまう人も多数いるのではないでしょうか。
2つのタイプのいいとこ取りをしたのが「英単語ピーナッツほどおいしいものはない」
2つのタイプをいいとこ取りしたのが英単語ピーナッツ。
英単語ピーナッツは、よく使われる動詞・名詞の組み合わせで記載されています。
例えば、
払い戻しを受ける : get a refund
といった感じです。refundけ覚えてしまうと実践でなかなか使いにくいですが、getと一緒に使えばいいこと、加算名詞なのでaが必要であることがこの短い1節に詰め込まれています。
英単語ピーナッツの「get a refund」の欄に付記されている情報と言えば、この他にはせいぜいアクセント記号くらいのものです。関連する熟語とか類語などの情報は一切書かれていません。小さい文字で細々書かれても読まない人が大半なので、かなり潔いです。
反復×タイムアタックで実力が伸びる
実際の英単語ピーナッツの構成を紹介します。
構成としては、右ページに穴抜けになった熟語が書いてあります。その、右ページ左下には、穴抜け部分に入る単語の候補が書かれています。一枚めくると答えが書いてあるという仕組みです。
英単語ピーナッツは反復を目的に作られています。はじめは穴抜けになっている単語を見ながら、わからなければ左下のリストを見て当てはまる単語を選びます。2回、3回と繰り返すうちに、日本語を見ただけでヒントやリスト見なくてもポンポン単語が出てくるようになってきます。
覚えて来たらピーナッツ100個一気食いに挑戦し、タイムを計りましょう。100個連続でやってもものの数分あれば終わってしまうので、毎日の反復にはぴったりです。反復するとだんだん反射的に解けるようになりますし、タイムもどんどん縮まるので達成感もあります。
英単語は結局のところ暗記なので、いかに楽しく反復できるかが肝になってきます。楽しく暗記できる仕組みで作られている英単語ピーナッツは、まさに受験にぴったりの単語帳なのです。
語彙を楽しく増やせば英語での高得点は簡単に狙える!
英語は文法と語彙さえ覚えていれば安定してこう得点が取れる科目です。語彙は理解ではなく暗記の部分なので、自分に合わない単語帳を使っているといつまでも苦戦してしまいます。楽しくスイスイと実践的な語彙を身につけたいという方はぜひ「英単語ピーナッツほどおいしいものはない」を試してみてください。
「英単語ピーナッツほどおいしいものはない」は銅メダル、銀メダル、金メダルという3巻構成になっています。受験では銀くらいまでこなせれば及第点と言われています。ぜひ自分の実力に合ったレベルを選んで反復してみてください。