日本史の教科書や史料集には、日本語というよりも古文や漢文の様な文章が出てくることがあります。これは当時の史料なので、当然現代の言葉とは少し違います。この史料、単に昔はこういう形で史料を残したという意味だけではなく、当然問題として出題されます。
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そもそも史料問題とは
史料問題とは、当時執筆された文書を読み解いて解く問題になります。センター試験と二次試験と幅広い入試で出題されいているため、避けては通る事ができない問題と言っても過言ではありません。
日本史史料問題は教科書の文章よりも難しい?
これらの史料を読むのが面倒だと思う原因は、文章が現代語訳ではないことです。
史料を読む時に注意することは、古文的な言い回しに慣れるということです。
確かに分かりにくくはありますが、注釈や現代語訳や解説付きの史料集がほとんどですから、文章の意味は分かると思います。日本史というよりも、ちょっと気取った固めの文章を読むという心持ちがとても重要です。
勉強する時は特別新しいものを買う必要はなく、上記のリンク先のものと似たようなものであれば十分です。
重要語句は面倒な皮の下にある
そうやって面倒な皮をぺりぺりはいでいくと、重要語句が見えてきます。史料問題は、それらの重要語句を中心に出題されます。具体的には、特殊な語句問題、和暦の問題、史料を読んでの設問となります。これらの問題を解くには史料単体で理解するとか暗記するのではなくて、教科書の記述を関連させる方が理解しやすくなります。
歴史史料から教科書の記述を作っているので、相互に関連させる方が分かりやすくなるのは当然のことでもあります。
史料の全体像をおさえる
史料集自体かなりの厚さで教科書と同じか、教科書よりも厚いです。
ですが、史料自体の重要度や史料内の語句や文章の重要個所は印が付いていると思います。まずは、学習した範囲の最高重要度の史料や、教科書掲載の史料を中心に勉強をしていきましょう。
勉強の際の注意ですが、史料には重要ではあってもかなり長いものもあります。そういう場合は、文章内の重要の印が付いている場所のみを読んで、後は解説を読むという方法でも構いません。まずはどういう史料があるのかを把握することが大事です。
時代背景をとらえることが史料問題対策の軸
史料問題で問われることは、上で述べたように重要語句に関連した問題とその背景問題が多いです。その史料が教科書のどこの記述と関連するか分かっていれば、慌てる必要はありません。
特別に史料問題用の問題集を買う必要は無いです。というのは、よほど史料問題に特化した試験でない限りは、史料集と普通の問題集掲載の史料問題を解けるようになれば大丈夫だからです。
基礎を押さえるための日本史の問題集
史料問題が解けるようになるために必要な基礎力を身につけるための問題集を下記の記事で紹介しています。
まとめ
史料問題は確かに面倒くさい文章で書かれています。ですが、史料内で何が重要かを史料集で前もって理解していれば、さほど煩わされることはありません。
古文の試験ではありませんので、日本史的な部分以外はあまり細部にこだわらなくても良いのです。