英語リスニング攻略のための3ステップシリーズ最後の記事となりました。
今回は実践演習期編です。何をやるかはその名の通り、過去問などを用いた「実践演習」です。リーディングで速読力がほぼ完成できたら、リスニングも最後のフェーズに移りましょう。今回は最後の大詰めということで、直前期の負担にならないようになるコツと、実践演習のポイントを紹介します。
早めの仕上げで直前の負担を減らそう
年末に近づいてくると、当然センター試験対策や他の教科の追い込み学習をしなくてはなりません。そこで、リスニングの仕上げも早めに済ませることが、直前期に焦らず学習を進めることができるコツです。
早い人は夏休み前からこの「実践演習期」に入っても構いません。
期間は2~3か月くらいを目安に余裕のある学習計画を心がけましょう。
ただし、直前期まで何もやっていない人がもしいれば、リスニング(過去問はやりましょう)を鍛えるよりもその他の教科をブラッシュアップした方が賢明かもしれません。リスニングの点数比率は高くはありませんし、直前に取り組んだところであまりいい成果は見込めないため、早めの仕上げをしましょう。
設問や設問の選択肢は聞く前に読むべし!
ここでは志望校の過去問や英語リスニング教材を使って、実戦問題を解くことに専念しましょう。リスニング問題を解く上でのポイントは、設問や選択肢を先に頭に入れてから放送文を聞くことです。
聞き取り期で話されている英文の内容を把握できるようになったら、今度は解答に必要な部分にフォーカスして聞き取る練習を繰り返すのです。
これにより、聞いた英語の処理能力や正答率が格段に上がります。また、ここでも区切りにいいところ(例えば過去問5年分、教材1冊など)で復習(ディクテーション)をしましょう。前回お知らせしたように、ディクテーションはリスニング学習における効果的な勉強法なのです。復習をする際は必ず取り入れて、且つ過去問で実践感を養いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。最後の実践演習期では過去問や問題集を中心に、実戦のことを何度もデモンストレーションし、先に設問や選択肢を把握する術で、効率的なリスニング力を鍛えましょう。導入期編、聞き取り期編と続き、3シリーズにまたがってお送りしてきた今回のテーマですが、意外とみなさんの盲点になっていたのではないでしょうか。リスニング力は受験勉強に限らず、英語コミュニケーションでも非常に大事なファクターになってきます。しっかりとした攻略法で身に付け、受験やその後の学習に活かしましょう。