深夜に勉強するのは逆効果!?睡眠と勉強の関係について

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「睡眠か勉強か、どちらを取るべきか・・・」これは学生なら誰でも一度は向き合ったことのある葛藤ではないでしょうか。試験前の詰め込み勉強や、課題が締め切り間近などといった場合に一時的に睡眠時間を削って勉強する、というのはある程度は仕方ないことなのかもしれません。

しかし、受験勉強を張り切るあまり慢性的な睡眠不足に陥っている受験生もかなり多いようです。この記事では、そういった勉強スタイルのデメリット、そして睡眠と勉強の関係について解説します。

なかなか睡眠時間が取れない受験生へ

そうは言っても、勉強するべきところが多すぎて悠長に寝ている場合じゃない・・・という考えを持っている真面目な方もいると思います。もしくは「自分は夜遅くの方が勉強に集中できる」という持論であえて深夜に勉強することを選ぶ受験生も多いのかもしれません。

それでも日中や勉強中に全く眠気がなく集中できる、ということならば勉強に向いている恵まれたショートスリーパー体質であるという結論で済みますが、眠気と闘っている受験生がほとんどだというのが現状ではないでしょうか。

睡眠時間を削って勉強に費やしたりするよりも、夜にしっかり睡眠を取った方が実は効率的である、というのは科学的にも証明されています。脳の仕組みと睡眠の効果を知って、夜遅くまで勉強している人は生活習慣を改めてみましょう!

受験生の睡眠時間の平均

一般的に、受験生の睡眠時間は平均して5~6時間であると言われています。至って普通の睡眠時間ではないかと判断する人もいるかと思いますが、中には3、4時間しか寝ていない受験生もどうやら数多くいるようです。

睡眠時間が平均以下の人が要注意なのはもちろんのこと、ちょうど平均の時間くらいの睡眠を取っている受験生も、是非この記事を読んで自分の生活を振り返ってみましょう。

理想的な勉強時間と睡眠時間のバランス

そもそも、人間が最高のパフォーマンスを発揮できるような理想的な睡眠時間は7時間以上というのが通説です。もちろん個人差があることは否定できませんが、大まかな目安はこのくらいの時間で間違いないでしょう。

しかし切羽詰まった受験生にとって、毎日7時間の睡眠を充分に取ることが厳しい可能性は確かにあります。

そこで考えるのが、「勉強に必要な時間とどのように折り合いをつけるか」という問題です。

睡眠と記憶の関係

人が覚えたものはまず脳の器官の中でも短期記憶をつかさどる部分である「海馬」に保存されます。睡眠を取ることで、それ以前に短期記憶に保存されていた記憶は長期記憶の「大脳新皮質」という場所に移され、暗記したものが頭に長く残ります。

つまり、一夜漬けなどによって寝ずに暗記した記憶はしばらくすると忘れてしまう可能性が高いなど、記憶の定着度は睡眠に深くかかわってきます。そして短期記憶から長期記憶へ移る時間というのが、まさに「レム睡眠」と呼ばれる睡眠に入っている最中です。レム睡眠は1.5時間周期に訪れるので、1.5の倍数の時間睡眠を取るのが記憶の定着に最適な時間ということになります。

よって6時間か7.5時間辺りが充分な睡眠時間を取りつつレム睡眠による記憶定着も期待できるということですが、現実的な問題として受験生のハードスケジュールで7.5時間の睡眠を確保するのは難しいものがあるかと思います。

結論として、受験生にとっての一番理想的な勉強と睡眠のバランスは「最低6時間」である、と言えるでしょう。

睡眠時間を削ることのリスク

睡眠不足が続くことによるデメリットは幾つも挙げられます。前述したように睡眠によって脳を休めて記憶を整理する時間が減るというのもあるし、体調不良になる可能性が上がったり、眠気のせいで勉強効率が低下したりもします。

受験生にとってもそうでない人にとっても特に危険なのが、軽い風邪どころか重い病気にかかってしまうことや脳の働きが鈍くなり、集中が切れやすくなることにより怪我や事故に巻き込まれるリスクも上がるということです。

そうなってしまってはもはや勉強どころではありません。取り返しがつかなくなる前に、毎晩夜遅くまで勉強している人は生活リズムを改善しましょう。

勉強のサイクルを変える

ではどのように勉強するのが一番効率的なのでしょうか?オススメなのが、深夜に勉強する代わりに朝早く起きて勉強することです。「毎朝何時に起きて勉強しよう」などと決めてしまうことで起きてすぐ脳を目覚めさせることができるし、早く寝る習慣がつくので一石二鳥です。

また、先程説明した通り、寝ている間に脳に記憶が定着します。そこで、その仕組みを活用して「寝る直前に少しだけ勉強する」というのも効率の良い勉強法として勧めます。

朝や夕方など、寝る前までに問題集や過去問のように時間と労力がかかる勉強をしておき、寝る直前には単語帳や資料集をノートに書き取るなどの暗記をするという癖をつけてみると良いです。寝てる間に記憶が定着し、効率良く暗記できることが期待されます。

どうしても眠い時は

毎日最低6時間の睡眠を取っていても、疲労が溜まっている時や部屋が心地よい温度の時などは勉強中にどうしても眠くなってしまうことがあるかもしれません。

そんな時は少しだけ目を瞑り、仮眠を10分程とることをお勧めします。脳がスッキリして、リフレッシュした気分でまた勉強に臨むことができるでしょう。

アラームをセットしておきほんの短い時間だけ仮眠を取ることで目覚めの際もほぼ眠気を伴わないので、すぐ勉強に切り替えられることができるでしょう。

まとめ

勉強の時間がないと焦っている受験生の皆さん、睡眠時間を削って勉強をするのだけはやめておきましょう。

受験勉強をする上で充分な睡眠をとることは欠かせないので、夜までに効率良く勉強を終わらせ決まった時間に寝ることをぜひ心がけると良いです。まずはしっかりと寝ることが大学合格への第一歩です!

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