受験勉強は限られた期間で必要な勉強を進めて行かなければいなませんが、勉強を行っている場所が学校・予備校(場合に寄っては複数)・自分で買った参考書というかたちで多岐にわっているいる人も多く、スケジュール管理が非常に難しいという人もいるのではないでしょうか?
また、自分ではできていると思っていても知らず知らずの間にスケジュールがずれていたり、本来勉強すべきことが正確に進められていないということが起きていることもあります、
そんなときは、勉強の計画と実績を記録するノートを作成してずれが出ないように可視化しておくことが大切です。
Contents
学習ノートを使う目的は?
勉強の記録をノートにまとめていくのは多少の手間がかかりますが、手間がかかってでもやっておくべき理由をご紹介します。
学習計画を作る
まずは、記録以前の部分ですが勉強の計画を立てるということです。受験において計画が大切であることは当たり前のことですが、重要なのは学校・予備校・自主学習の全てを全体的に管理する事ができるノートを作成しておくことです。
予備校や学校でも計画表などを作成することはありますが、あくまでもそれぞれの計画と記録であって、今自分がどの勉強に力を入れるべきかがわかりにくくなってしまいます。
テスト勉強にどれぐらい時間を使うべきか?
学校で使っている問題集もあるが、買った参考書をどのぐらいのペースで進めるべきか?
すべての勉強を1冊のノートにまとめておけば、このような疑問は解消されます。
学習の記録をつけることで計画とのずれを早めに修正できる
計画を作成したあとは、毎日の記録をつけ計画とのずれを細かくチェックすることで学習のずれを防ぐ事ができます。
計画とのずれを修正するのは極力早めのタイミングで修正する習慣が必要です。
勉強の記録をつけることで、毎日の計画とのずれがすぐにわかるようになるため計画の修正や勉強量を確保するモチベーションが保ちやすくなります。
学習ノートの基本的な作り方
勉強の記録をするといってもどのようなことを行えばいいのでしょうか?記録をする前にはまずは計画をたてることが前提になるのでその部分から先に伝えます。
具体的な方法を紹介します。
最終目標の記入
まずは、下記のような最終目標を記入します。
記載するのはノートの初めのページがお勧めです。目標は毎日のように目にしてイメージしてしておくことで勉強の集中力やここぞというときの踏ん張りがきいていきます。
・第一志望校とおおよその得点率
・その他受験校とおおよその得点率(第一志望以外も含めた学校も)
・センター目標点
まずは、合格のためにはどのような状態になっていなければならないのかということをイメージしてノートに明記しておくことが必要です。
自分が目指す大学の過去問をざっと見て、どんな問題形式でどのようなレベルの問題が出ているのかをざっと見ておきます。その上で赤本に載っている合格最低点を参考にして、「自分が◯ヶ月後に実際にこのような問題を△△点とれなければいけない」という実感が必要です。
その事実と実感を忘れないためのノートに書いておくということです。
本番までにやるべき学習の全体像を洗い出し
次に、本番までの間にやらなければならないものを全て洗い出します。
やるべきものは大きく分けて下記の項目になります。
・過去問(第一志望以外も全て)
・予備校の講座(わかる範囲で)
・自分で買って進める参考書(単語帳、問題集など)
・学校で使っている参考書
多くの人がこの項目に当てはまります。基本的にはこれらのものをわかっている範囲で洗い出す作業が必要です。
また、予備校の夏期講習がどれぐらいあるのか?学校の学習がどのようなスケジュールで進んでいくのか?などといったことは時間が経つにつれて新たにわかるので、わかったタイミングでその都度修正や追記を行うかたちで問題ありません。
大切なのは、合格に向けてやるべきこと、言い換えると「これだけやりきれば合格できる!」という自信が持てるものをもっておくことです。
月ごとのスケジュール化
上記のようにやるべき事をあげたらそれらを月ごとの計画に落としていきます。
このときに注意すべきは、初めからあまり細かく計画を立てすぎないことです。特に参考書はやってみないとどれぐらいの時間がかかるのかわかりにくいものもあるので、最初に全て確定版の計画を作成しようとはせずに「これ以上は時間をかけない方がいい」という感覚で立ててしまっても問題ありません。
やるべき勉強を縦に並べて、横軸を時間(月ごと)にして該当の期間に矢印や色つけることで、その月ごとのやるべきことを明確にします。
週ごとのスケジュール化
月ごとのスケジュールを作成することで今注力すべきものが明確になりますが、その後に必要になるのが週間スケジュールになります。
週間スケジュールは詳細に作成するようにします。部活や学校行事、その他勉強以外の予定も全て考慮して自分の時間の使い方を書いていきます。
その際、必ず予備日を入れておいて計画のずれを1週間で取り戻せるようにしておきます。
1日のタイムスケジュール作成
最終的には1日のタイムスケジュールに落とし込みます。
ここでは、30分単位のスケジュールを作成して何時から何時にどのような勉強をして1日をどのように過ごすのかを具体的に決めることが大切です。
その日、そのときにやる勉強も気分によって左右されないように決めておくと後々ずれなくなります。
学習ノートを使うときのコツ
ここまで基本的な計画の書き方について説明していきましたが、計画倒れにならないためのコツをいくつか紹介します。
詳細にきれいに書くことにこだわらない
計画ノートを作成するときにはじめから詳細に作成しすぎていまったり、計画を何度も練り直す事だけに時間がかかってしまうことがあります。
そのようなことを避けるためには、いったん作成して勉強を進める中で修正するという考え方が必要です。
計画を詰めすぎない
あまりにも計画を詰めすぎてしまうと少しでもずれた際に全ての計画がずれていってしまいます。
年間、月間、週間、その日の計画それぞれに共有して予備の期間は必ず設けておきます。
勉強の記録をノートにつける
日ごとの計画に対しての実績を記録する
実績の記入は日ごとの勉強だけで問題ありません。
何時何分〜何時何分は何をしたということを、その日の計画の横に並べて記載します。
週間は実績を記入せずに、ずれた分に関して計画を修正すると言う流れで進めていきます。
勉強時間はストップウォッチで正確に計る
また、上記に加えてその日の勉強時間を記録しておきます。
1週間の勉強時間の目安に対して実際の勉強時間がどの程度だったかを振り返り、遅れた場合早めに取り戻すことが大切です。
その際に、勉強時間はだいたいではなくストップウォッチで計って実際に机に向かって時間を記録するようにしましょう。
ちょっとした休憩やトイレに行っている間もストップウォッチを止めておくことで本当の勉強時間を計ります。
社会人になっても活かせる能力を身につけることができる
ここで紹介したように、具体的に計画に落とし込んで実績を記録するということは受験勉強においてももちろん重要ですが、それだけでなく大学生や社会人になっても活きてくる力になります。
是非、受験勉強のノート作成を通して自分の将来につながる力を身につけてください。