【AO・推薦入試対策】面接での解答例と気をつけてほしいこと

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私立大学を受験する人にとっては、一般入試のほかに「AO入試」や「推薦入試」で受験を希望する人も多いと思います。
AO入試や推薦入試は、一般入試のように学力だけで合否を判定するものではなく、志望理由書の内容や読書感想文のような課題、面接によって総合的に評価され、合否が判定されます。
このような入試形態で受験する人は、一般入試のような対策とはまた別の入試対策を行う必要があります。

今回は、AOでも推薦でもほとんどの私立大学で実施されている「面接」について、受験生がよく聞かれる質問とその回答例、「ここだけは気をつけておきたい!」ということ、大学によって「個人面接」を実施しているところと、「集団面接」を実施しているところがありますので、両方に共通して気をつけてほしいことを解説します。

(1)質問の答えを考えましょう

面接というのは言葉のキャッチボールです。聞かれた質問に答えるという至って普通な会話なのですが、そこで「この受験生はウチの大学に入りたいんだろうか」、「この受験生は何を思っているのか」というのを面接官は思いながら見ています。
しかし、中には答えが見つからず固まってしまう受験生もいます。
ここでは、面接官から聞かれた質問に対する答えをどう考えればいいか、というのを具体例を2つ紹介しながら解説していきます。

よくある質問とそれに対する答え方

AO入試、推薦入試を実施している大学のほとんどで、「これは聞かれる」という質問がいくつかあります。
下記に述べる質問例は、高校で面接練習を行う上でも必ず聞かれますが、「こう答えるといいよ」や「このような言い回しはやめましょう」など、大体がマニュアル化されていることが多いです。
マニュアル化されている答えだと評価が低くなってしまうことが多いので気をつけてください。

① あなたはなぜ本学を志望したのですか?

この質問は、面接を受ける全受験生が必ず聞かれる質問です。
ここでは「しっかりとした志望動機を答えればいい」と思う受験生がいると思いますが、志望動機だけではなく、+αを入れて、定型文ではなくしっかりとした文章として成立させてみることが大切なポイントです。

①のダメな解答例

Q:あなたはなぜ本学を志望したのですか?
A:私は貴学の伝統や校風に惹かれ、受験を決意しました。

この質問はどこがダメなのでしょうか?
「貴学の伝統や校風に惹かれ」て入学する人も確かにいます。
ですが、そこでそういった答えをしたら、大体このような質問が返ってきます。

本学のどのような校風に惹かれたのですか?

これでは質問が二度手間になってしまいますし、「伝統や校風」というとても重要な部分を突かれて質問をしています。
しっかりと大学のことを調べることができていたら答えられると思いますが、最初の質問での回答がとても薄いので、不意打ちを受けるような答え方をするのはやめましょう。

①のイイ!解答例

Q:あなたはなぜ本学を志望したのですか?
A:私は貴学のオープンキャンパスに参加し、学校説明会で「社会で通用する優秀な人材を育成する」というポリシーに深く共感し、また充実した教育プログラムや留学制度など、他の大学にはない大きな魅力を感じました。

この質問がなぜ良いのかというと、オープンキャンパスに参加した感想と、受験生自身が志望校の方針と自分がやりたいことというのを合わせています。
これがとても重要になってきます。自分がやりたいことができるということをしっかりと伝えることが大事になってきます。

② あなたは高校時代、なにを頑張りましたか?

この質問もとても多く聞かれます。
高校時代のエピソードを話すというのは、面接官が受験生自身をよく知るために投げかけることが多いです。

この質問の答えを考えるときは、一旦箇条書きにしてから文にしてみてください。
そこから修正点があれば修正できますし、書き足せられたら書き足せることも可能になります。
以下の回答例は、ボランティア活動を例に挙げ、解説します。

②のダメな解答例

Q:あなたは高校時代、なにを頑張りましたか?
A:ボランティア活動です。たくさんあった活動をしっかり頑張りました。

これでは答えの具体性に欠けます。
ボランティア活動の中で何を頑張ったのか、というのが見えてきません。
「ボランティアを頑張った」というのは通じるのですが、その中で具体的になにを頑張ったのか、どんなボランティアをしたのかというのが理解できません。

②のイイ!解答例

Q:あなたは高校時代、なにを頑張りましたか?
A:私は高校時代、震災復興ボランティアの活動を経験しました。そこで被災地の現状を目の当たりにし、私に何かできることはないか?と考えながらやっていました。被災した家屋の片づけや炊き出しなど、実際に被災地の人々と触れ合いながら自分自身も成長できたと思います。

この回答の方が具体的に書いてありいいと思います。
「被災した家屋の片づけや炊き出しなど」という震災復興ボランティアで参加しているということ説明していればOKです!
面接官にわかってもらう、伝えるためには「なにを、どうした」というのをしっかり伝えることが大切になってきますので、注意してください。

③ 本学入学後にあなたはなにをしたいですか?

これは志望する大学に入学してから受験生自身がなにをしたいのかというのを聞かれます。
これに関しては、受験生それぞれやりたいことが違います。
やりたいことを主に述べてください。

③のダメな解答例

Q:本学入学後あなたはなにをしたいですか?
A:サークルに入ってみんなと楽しみたいです。

これでは「この受験生は、何をしに大学に来るのか?」という疑いの目を向けられてしまいます。
確かに大学に入学してからサークルに入って活動したい人はたくさんいるはずです。
しかし、受験生自身は大学入学後にやりたいのはサークルだけなのか?という風にとらえられてしまいますので、こういったような解答は絶対にやめてください。

③のイイ!解答例

Q:本学入学後あなたはなにをしたいですか?
A:貴学で行われている資格取得のためのコースや、留学にも興味があるのでそういったプログラムへの参加などをしてみたいと思っています。

大学入学後にやりたいことが明確に伝わる答え方になっています。
「留学に興味がある」と言ったような大学独自のプログラムを受けてみたいということや、資格取得など自分が将来取りたい資格があるので、というのようなことがしっかり答えられればOKです!

④ 自分自身の長所と短所を教えてください

面接官も受験生のことを知りたいのは当然です。
ここでは受験生自身が自分のことをわかっているか、しっかりと説明できるかというのをチェックします。
この質問に対しては、自分自身を研究し事前に解答を準備しておくといいでしょう。

④のダメな解答例

Q:自分自身の長所と短所を教えてください。
A:そうですね…長所は○○で短所は○○です。

人それぞれ長所・短所は違うと思うので、あえて「○○」という表現を使用しました。
しかし冒頭で「そうですね…」と使うのは完全にNGです。
そういうような言葉を使うということは、自分自身を研究していないことになるので、注意してください。

④のイイ!解答例

Q:自分自身の長所と短所を教えてください。
A:私の長所は「一度決めたら最後まで面向きとおすこと」ができます。それは、一度決めたことなので諦めずに失敗してもやり通すことができます。逆に短所は、失敗してしまったらひどく落ち込んでしまうことです。それは私自身が失敗をあまり経験していないということがありますが、なんで成功しなかったんだろうとひどく落ち込んでしまいます。

ここでは例を挙げてやりましたが、しっかりと自分を研究して文書にできていますね!
こういうことを言えるようにするには、先生や友達にも聞いてみて、改めて自分を研究するといいでしょう!
小さいことからも自分の長所・短所が見つけられるでしょう。

⑤ 本学は第一志望の大学ですか?

なぜ、このタイミングでこの質問を持ってきたかというと、大学それぞれでこの質問を出すタイミングは違うのですが、敢えて一通り質問し終えてから、この質問を出してくることもあるので注意してください!
この質問に関しては「第一志望です」などの簡単な答えでいいので、解答例は出しません。

(2)身だしなみはきっちりと

面接の他に注意してほしいことの1つに「身だしなみ」があります。
面接の内容がどれだけ良くても、きっちりとした身だしなみでなければ評価は落ちてしまいます。
では面接の時に、面接官の人に良い印象を持たせるためにはどのようなことを気をつければいいか解説していきます。

髪型は整えて!

面接というのは必ず相手同士の「頭」が見える状態で行います。
そのため、寝癖がるまま整えずに来たりとか、派手なパーマで来たりとかというのは絶対にNGです。
受験生らしい爽やかな頭髪にして受験に臨むようにしましょう。

服装はどうすればいいの?

高校によって、制服が定められているような高校もあれば、私服の高校も存在します。
大体は「清潔で華美でない服装」というのがマニュアルであると思います。
その通りで構わないのですが、ここでは制服校と私服校それぞれでどのようにしていけばいいのかを解説します。

制服校は学校の制服を着て受験しましょう

おそらく高校でも同じようなことを言われるかもしれませんが、制服で受験しましょう。
制服は社会人におけるスーツや喪服と同レベルのちゃんとした服装です。
受験に限らず冠婚葬祭の場面でも着たことはありませんか?または見たことある人はいませんか?
中には色が派手な制服の学校もあると思いますが、派手か派手じゃないかは関係なく制服は制服ですので、気にせず着用しましょう。

私服校の場合はスーツがおすすめ!

私服の学校の場合はどうしても制服に代わる服装がありません。
中には規定されている学校もあるみたいなのですが、面接の場では無難にスーツの着用をおすすめします。
「清潔で華美ではない」私服であればそちらでもいいのですが、大学に入ってからスーツの着用というのはシーンごとに増えていきますので、今のうちから用意しておくといいと思います。

(3)最低限のマナーは守ろう!

受験というのは気持ちをしっかりとしなければいけません。
「~っすね」ではなく「~ですね」といったしっかりとした言葉遣い。
控室ではだらだらしているのではなく冷静にしている姿勢。
遅刻をせずに30分くらい前までには会場に到着できるようにする余裕さも求められてきます。
受験生としての自覚を十分持って会場に行くようにしましょう!

まとめ

AO入試でも推薦入試でも、面接は必ず通る「登竜門」のようなポジションです。
大学の職員の方・教授と初めて近い距離で接する機会です。
その中で、なぜ志望校に決めたのかというのをしっかりと伝えることが大切です。
伝えるためにはしっかりとした身だしなみや態度で臨むことが大切ですので、気をつけながら面接当日まで気を抜かず頑張ってください!

 

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