センター試験が終わって、受験勉強がひと段落した感じがあると思います。ですが、まだまだ先は長いので過度に気を抜いてしまうと、再びエンジンをかけるのが億劫になりますね。
気をずっと張っている必要はありませんが、やるべきことをやる時に十分な集中力とやる気をもってください。それが生活のメリハリにもなります。
今回は、センター試験受験後の勉強方法について紹介します。
Contents
過去問を買う、手に入れる
センター試験の得点によって、自分の受験する大学を変える必要も出てくると思います。そういった、諸々を受けて、志望校が最初のままでも、変わっても、まず必要になるものは大学の過去問です。
志望校が変わらない人は、過去問を既に持っているはずです。ですが、仮に持っていない場合、すぐに過去問を手に入れましょう。
過去問の入手方法は大きく2つあります。
赤本
赤本は受験生なら言わずと知れた問題集だと思います。ものによっては結構値段が張るものもありますが、様々な情報がまとまって載っているので情報は見やすいと思います。
ウェブサイト
いくつか登録することで過去問、解答・解説を取得することが出来るウェブサイトがあります。
大学受験パスナビ
https://passnavi.evidus.com/
東進ハイスクール 大学入試過去問データベース
http://www.toshin-kakomon.com/index.php#_ga=2.259954755.899273658.1515898044-1070669526.1515898044
過去問を解く
志望校の変更で新しく過去問を入手した場合、最も重要なことはまず過去問を解くことです。また、センター試験前に既に過去問を入手していた人も、自分がどれだけ解くことが出来るのかを確認するために、まずは解いてください。
現時点での実力の確認
センター試験対策中は、あまり大学別の入試対策をしていなかったと思います。そのため、自分の実力を確認する必要があります。
私大と国公立大で試験までの猶予時間に差がありますが、どちらにしろ早急に対応しないといけないことには変わりありません。
どのように過去問を解くか
「ある年度を解いて、答え合わせして、次の年度をまた解く」といった方法では、過去問演習の意味がありません。
意味のある、実りのある過去問演習にするためには、下記の方法を実践してください。
現段階で制限時間内に問題を解けるか確認
点数も大事ですが、まずは制限時間内に問題を解けるかどうかを確認してください。必要な点数が取れても制限時間内に解くことが出来なければ意味がありません。
点数が取れなくて、且つ制限時間内に解くことが出来ない場合、どこを重点的に勉強して、どこに時間を割くべきかを考える必要があります。
加えて、制限時間内に問題を解くことが出来なくても、必ず最後まで問題を解いてください。時間内に解くことだけではなく、現段階での実力を把握する役割もあります。
答え合わせを通しての解答解説の読み込み
どのようなレベルの勉強でもすべきことなのですが、答え合わせの時は、「分かっているから正解」「まぐれ正解」「分からなくて不正解」「ケアレスミス」の4つの分類をしていく必要があります。
下記の様な記号を用いると便利です。
「分かっているから正解」=〇
「まぐれ正解」=×
「分からなくて不正解」=×
「ケアレスミス」=△
苦手・得意の把握
問題演習・答え合わせの段階で、自分はこの傾向の問題なら解きやすい・解きにくい、点が取れる・取れないが分かると思います。その傾向は今後の勉強に必ず役立ちます。
解答・解説の読み込み
自分が解けた問題、解けなかった問題の知識を補完するために、必ず解答・解説を読み込んでください。解ける問題は次も解けて、類題も解ける。解けない問題は次に解ける。地道ですが、こうすることが得点アップへの近道です。
この解説の読み込みの段階で不明点があれば、教科書・参考書で確認するなり、教師に確認する必要があります。
得意・不得意問題の扱い
得意→得意の維持
普通→維持か向上
不得意→維持か向上
得意・不得意とは別に普通という項目も挟みましたが、どのように扱うかは上記の通りです。得意なものは得意なままにしましょう。ここでミスをすると得点が望めません。
不得意なものでも、例えば単純に暗記すれば点が見込めたり、問題パターンを習得すれば点が見込めるものはしっかりと準備をしましょう。
不得意の中で簡単に得点向上が見込めないものはある程度諦めてしまうのも1つの手です。但し、得点配分が大きい場合、その科目内で大問ごとに合格点を決めて、最低点を確保するような勉強の仕方が重要になります。
また、不得意を諦めた時に、そこにかけるはずだった労力は普通を更に向上させることに努めましょう。出来ないものを伸ばすよりは出来るもの、普通なものをより盤石にするという考えを採用します。
時間的な制約の中で今から不得意を普通にまでも持っていくことが難しい分野もあると思いますが、過去問演習で問題傾向を把握しているわけですから、する必要がある勉強は最小限となっています。
記述式の対策
センター試験と二次試験の一番の相違点は記述式があるかどうかだと思います。この記述式で得点するためには、その科目の知識だけではなく、日本語表現として正しいかも重要になります。
解答・解説を読んだ時に、自分の解答には何が足りないのか、何が足りているのかをよくよく確認しましょう。
要素不足となっている原因も理解する必要があります。
・設問の要求を満たしているか
・指示語をどこまで訳すか
・設問の文脈をくみ取れているか
これらをしっかりと確認する必要があります。設問によって、どこまで解答を作成すればいいかはまちまちです。そのため、復習段階ではしっかりと設問の内容も確認しましょう。
まとめ
センター試験が終わって気が緩むこともあると思いますが、むしろ本番はこれからです。勉強の方針としては、過去問演習を通して、自分の得意不得意の把握と知識を得点に結びつけることが重要になります。
試験までの時間が限られていますが、過去問演習の傾向把握から自分が何をすべきかをしっかりと理解してください。そうすることで、自分がすべきことがよりシンプルになります。