学科選びは人生を左右する? 経験者が語る志望校選びの重要性

2c0363cfa8a72195b134b6cb922642f4_s

受験において、まず考えなくてはいけないのは志望校選びです。国立か私立の選択、偏差値の高さ、文系・理系の選択、立地など、考慮すべきポイントはたくさんありますし、「費用の面で絶対国立に行かなくてはいけない」、「とにかく東大を目指す!」など、人それぞれ選ぶ際の基準は異なるかと思います。

しかし、学校を選ぶ上でどのような基準を持っているにせよ、最も考慮してほしいポイントは「大学選び」ではなく、「学科選び」です。本記事では私の経験談も交えて学科選びの重要性についてお話していきたいと思います。

学科の選択は人生を左右する

いきなりですが、学科の選択は人生を左右するといっても過言ではありません。個人的な話になりますが、私は工学部の電気工学科に入学し、大学4年から大学院の修士2年まで半導体の研究をし、最終的には大手電機メーカーに就職することになりました。

基本的に電気工学科を卒業する人は技術者としてメーカーや電力会社に就職する人が多いです。もちろん人によっては全く関係のない分野の会社に就職する人もいるにはいますが、学科で学んだことを武器に就職活動をするわけですから、ある程度就職先は偏ってきます。

つまり、どの学科を選ぶかによって、ある程度自分の就職先の選択肢が決まっていくということになります。途中で学科を変えたり転学したりする人は稀ですので、大学2,3年までにその学科の中で自分が研究する分野が決まり、大抵の人はその研究内容にある程度直結するような就職先を見つける、というのが就職活動の王道となります。

大学生活を続けていく中で本当に自分のやりたいことを見つけることができれば、自分が所属している学科に関係なく、その道に突き進んでいける人もいるでしょう。しかし、本当にやりたいことが分かっている人の方が圧倒的な少数派だと思いますし、何となく選んだ学科でただ時間を過ごしてしまう人が多いのは事実です。

何かしらの選択基準があってその学科を選ぶわけですから、その学科に関連する就職先を選ぶのはごく自然なことです。そして、それが将来の自分のキャリアに関わってくるわけですから、あまり適当に学科選びをしてしまうと、「こんなはずじゃなかった」と後悔しかねません。

だからこそ、学科選びは人生を左右するほど重要になってきます。受験勉強をしつつも、しっかりと「自分はどの学科に行き、どんなことを学んでみたいのか」をじっくり考えるようにしましょう。

興味のない分野の勉強は身につかない

大学受験はゴールではなく、一つの通過点に過ぎません。大学に入学すればバイトやサークルを楽しみにする人も多いとは思いますが、忘れてはいけないのは大学生の本業は学業だということです。大学や学部・学科によって程度の差こそあれ、しっかりと勉強をしないと単位も取得できませんし、卒業もできません。

4年間というのは非常に長い時間です。中学や高校では「広く浅く」の学習だったので、好きな科目もあれば嫌いな科目もあり、どこかでバランスを取れる部分もあったでしょう。

しかし、大学に入ると専門性が高まるので、それまでの「広く浅く」から「狭く深く」の学習に変わります。一般教養の授業も当然ありますが、メインはその学科の専門科目になります。もし何も考えずに適当に学科を選択してしまうと、全く興味のない勉強をひたすら続けるといった、悲惨な事態になってしまうことも考えられます。

今の日本の社会システムでは大学を卒業しないと就職に厳しい現実がありますので、何かを学ぶために大学に行くというよりは、就職するために大学に行くという人の方が多いかもしれません。

しかし、4年間もそこに所属するわけですから、仮に就職のためだけに大学に行くにしても、そこで新しい学びを得られないのはあまりにも勿体ないことです。興味のないことをいくら勉強したところで、一時的に頭で覚えたとしても結局身にならないので、少しでも自分に興味のあることを学べるような学科を選択しましょう。

興味のない仕事も続かない

一方、就職すると状況は変わります。お金を払って勉強する大学生に比べて、お金をもらって仕事をする社会人は、「その内容に興味があるかどうか」という基準はある程度薄れてきます。実際、生計を立てるために我慢して自分の興味のない仕事をしているという人も多いと思います。

しかし、本当にそれで良いのでしょうか?

皆さんは、これから自分の人生の大半を「仕事」に費やすことになります。その仕事の内容が全然面白くなく、楽しみはアフターファイブの飲み会なんて生活に陥ってしまうと、生計を立てて生きることはできても、客観的に見て充実した人生というのは難しいと思います。充実しているかどうかの基準は人それぞれ異なりますので、そういう生活が理想であればそれはそれで結構なことではありますが、仕事を楽しめるのであればそれに越したことはありません。

最初に書いた通り、学科選びは就職先選びに直結する部分があります。私自身、電機メーカーに就職したものの、結局3年半で退職することになりました。「海外に行ってみたい」という前向きな理由もあったものの、当時の仕事に何となく違和感を持ちながら続けていたという後ろ向きな理由があったこともまた事実です。

実際に社会人になってみて、もっといろいろなことを考えておけばよかったと後悔することが多かったからこそ、後になって大学(学科)選びの重要性を思い知らされました。少しでも社会人として良いスタートを切れるようにするためにも、大学選びの段階で自分なりに考え抜いておきましょう。

まとめ

色々と書いてきましたが、思い通りの人生を送れる人なんて一握りだと思います。どれだけ考えを巡らせて学科選びをしたところで、軌道修正せざるを得なくなることはいくらでもあるでしょう。「これがどうしても自分のやりたいことだ」と決断して学科を選択しても、結局全く別の道に進むことになるかもしれません。

重要なのは、その場その場で明確な基準を持って決断を行うことです。何となく選ぶのではなく、「自分はこういうことに興味があるから、こういうことを学べるこの学科に行こう」というように自分で納得のできる理由で決断をすれば、大学に入ってから思い通りにいかなくても後悔は少なくなります。

冒頭でも述べたように、大学受験は一つの通過点に過ぎません。大学に入ってからどのような生活を送るかが重要になってきますので、入学後に後悔することのないように、志望校選びをしっかりと行いましょう。

 

【PR】スタディサプリでテスト対策から難関大対策まで

スクリーンショット 2017-02-11 12.38.53 スタディサプリは高校1,2年生であれば定期テスト対策や受験の基礎固めとして、受験生なら志望校対策として活用できます。スマホで学習を進めていくので、学校や予備校の勉強を平行して進めることができます。 月額980円と一般的な予備校に比べると圧倒的安価で学習が可能なうえ、2週間の無料体験期間もあるので自分自身の勉強の中にどのように組み込むことができるかまずは試してみてください。 詳しくはこちら

【PR】教材の質・難関校受験に定評ある【通信教育のZ会】

c7ev0p00000010h7 詳しくはこちら

【PR】大学・短期大学・専門学校の進学情報のスタディサプリ進学

スクリーンショット 2017-04-23 15.48.26 スタディサプリ進学は、将来なりたい自分探しをサポートし学部・学科選びと学校探しをサポートする進学情報サイトです。気になる学校のパンフレットはこちらから! 詳しくはこちら