中学生、高校生になるとそれまでよりも勉強が難しくなり、塾・予備校に通う人が多くなると思います。特に、中3、高3ともなると進学を目指す多くの生徒が学校以外の勉強をし始めると思います。
今よりも高い学力を獲得するために、塾・予備校に通うわけですが、通ったからと言って必ずしも学力が上がるわけでもありませんし、場合によっては下がってしまう場合もあります。
今回の記事では、塾・予備校に通うことで学力が下がる原因を紹介していきたいと思います。
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勉強の負担が過剰
勉強の負担が過剰となる原因はいくつかあります。
一つ目は、高校3年生になることで、授業が段々と受験向けになることです。
二つ目は、模試が多くなることです。
三つめは、部活でも最終学年となり、運動部で勝ち続けると秋の国体まで部活に出ることになります。
強化選手に選ばれて更にその先という場合もありますが、それはレアケースなので除外します。(部活にもよりますが、国体まで出るレベルの選手であれば、スポーツ推薦で大学に入学するということも可)
たくさんすることが多い中で、塾・予備校に通うとその分の予習・復習の負担が増えることになります。ただでさえすることが多い中で、更に塾・予備校という新しい環境に身を置き、勉強をするというのは多くの人がしているだろうこととは言えなかなか難しいことではあります。
そのため、塾・予備校に馴染めず勉強に集中できなかったり、継続できなかったりで学力が上がらないということが考えられます。
レベルが合わない
塾・予備校で学力が上がらない2つ目の原因は、レベルが合わないことです。
レベルが合わない場合は大きく分けて2つあります。
- 自分の学力に対して授業のレベルが高い
- 自分の学力に対して授業のレベルが低い
自分の学力に対して授業のレベルが高い場合
基礎ができていないのに、レベルが高い勉強をしても内容をしっかりと理解できるはずがありません。
応用を含むレベルの高い内容というのはしっかりとした基礎ができて初めて、解ける類の問題もあります。
そこで無理してレベルの高い内容を必死に復習をしてついていくことも可能ですが、それよりは自分のレベルに合った授業を選択して勉強していく方が良いです。
自分の学力に対して授業のレベルが低い場合
時期によっては基礎をしっかりと勉強するために、基礎の基礎の様な授業から始めることも可です。ですが、ずっとその様な調子だと、同じ大学を志望する層の中で自分の位置が下がってきます。
レベルが低い部分や基礎の基礎を確認することは大事なのですが、ある程度内容の理解が高い場合、その様な内容は自分で参考書や問題集で確認してしまった方がコスパが良いです。
塾・予備校の方針が合わない
塾・予備校はそれぞれがそれぞれの方針で生徒の学力を向上させ、志望校合格へと力を尽くしています。
それは、個別指導、集団指導、レベル分けの方法、講師個人の教え方、授業が映像かどうかなどと色々な要素があります。
指導の評判の良さ、進学実績は良くても、自分に馴染まない指導方法というのもあります。
合わないと思う部分が、入った塾・予備校の中で変更可能な部分であれば、そこを変えてしまえばいいだけですが、塾・予備校の特徴的な部分が合わないとなると別の塾・予備校へ行くことが最終手段となります。
※他へ移るというのは最終手段です。
注意して欲しいのは、お金や時間の観点から、合わないと思っても簡単に「他」に行くような選択をしないで欲しいということです。
生徒が一度この方法は自分に合わないと思っても、その方法のメリットデメリットを理解することで、考え方を変えることができるかもしれません。
何事にもメリットデメリットがあり、それをどう捉えるかというのを学ぶ機会でもあると思います。
塾・予備校を決める際には、それらがどのような特徴を売りとしているのか、それが生徒自身にとって合うのか合わないのかを考える必要があります。
また、生徒自身の要望に完璧に合致するなんてことはあるはずがないので、生徒自身の考え方を塾・予備校に合わせていく必要があります。
講師の距離が近い
集団授業、個別指導のどちらにおいても、講師の質が低いと学力は伸びません。
講師の質が低い例の一つとして、講師の距離が近いということが挙げられます。
塾・予備校において、講師は教える立場の人間です。
そのため、生徒に対して守らせるべきルールや叱るべきことがあります。
また、生徒は教えられる立場の人間なので、塾・予備校のルールは守るべきです。
例えば、守るべきルールというのは宿題必須な授業で宿題をやる、授業中は静かにする、授業には遅刻しないなどです。
小学生でも守れるような基本的なことから、その塾・予備校にあるような特殊なものまで色々とあると思いますが、ルールとして決められている以上、守るべきものです。
その守るべきルールを守れない場合、講師がしっかりと注意・叱ることが出来るかというのが大事になります。
講師の性質
「良い講師」とはどんな講師かというのは議論が尽きない話題ではありますが、生徒にとって悪い講師にあたるとやはり学力は下がります。
教える講師の性質も生徒の学力に大きくかかわってきます。
学生だから悪い、学生じゃないから良いということは全くありません。また、無名大学だから悪い、有名大学に入学・卒業したから良いということも全くありません。
基本的に、駄目な講師は駄目で、良い講師は良いということです。
「有名大学に在籍・卒業の講師が教えています」という売り文句があったとして、それが指導力があることを意味するわけでも、教材研究をしっかりしていることを意味するわけでもありません。
勿論、そういう方々が指導力もあって教材研究をすると、現役の時の経験も踏まえて生徒目線と講師目線両方を持てるので非常に強力です。
また、指導歴が長いからといって優秀なわけでもありません。
例えば、地方で競争相手がいない様な場合、傾向を無視した古い教材を使っているにも関わらず人気があるなんてこともあります。
まとめ
「塾・予備校に通うことで学力が下がる原因」と題して、様々な原因を紹介してきました。生徒自身が合わせるべき部分もあれば、メリットデメリットの比較で選ぶ部分、そもそも駄目な部分などもあります。
塾・予備校の特徴と生徒が望むことを把握することで、なるべく不満が無い状況になるようにすることが学力を低下させない原因の一つとなります。