理系で大学進学を考えている受験生の多くが勉強するであろう化学ですが、皆さんはどのように勉強していますか?
化学に限らずですが理科は高校では進度が遅く、ある程度仕上がってくるのが受験直前となってしまう場合が多いです。
しかし、逆を言うと早期に理科を完成させてしまえば非常に有利な状態で受験を迎えられると言ってよいでしょう。
今回は化学にフォーカスをおいて、どのように勉強していくかを伝えていきます!
Contents
早期に化学を完成させる
理科は数学に比べると勉強するべきことが少なく、覚えるというよりも理屈で理解することが多いです。
なので一気に成績を伸ばすことができ、一度得意にしてしまえば中々成績は落ちることがないという特徴を持っています。
ただ、理科が不得意なまま受験が近づいてしまうと焦りから概念理解をおろそかにして暗記に頼った勉強をしてしまうかもしれません。そのような勉強方法では成績を短期間で伸ばすことが難しいでしょう。
さて、大学受験における化学は大きく分けて理論化学・無機化学・有機化学の3つにセグメント分けされ、以下各分野の勉強法について解説していきます。
概念理解が重要なのは理論化学だけではありませんよ!
理論化学は定義と概念理解がカギ
論理と暗記を仕分ける
理論化学は受験化学において最も高い頻度で出題される分野です。
高難易度の問題が出題されることが多く、特に気体分野・酸塩基分野では多くの受験生が頭を悩まされると思います。
難問は理論化学分野から出題されることが多いですが、そうはいってもきちんと理解できていれば解ける問題も多いのが特徴です。
「理論」という単語が入っていますが、暗記するべき事項も当然あります。
特に結晶格子と電池・電気分解の範囲は暗記によってほとんどの問題が対応できるようになっています。
他にも、半反応式の暗記をしておかないと肝心のモル計算にたどり着けない!といったことがおこります。
なので重要問題集などは、暗記分野をインプットしてからにしましょう。
言葉の定義を意識する
理論化学を得意にする上で最も意識して勉強するべきことは定義です。
例えば、蒸気圧の定義を正しく説明できますか?
暗記事項を憶えて問題集を解いているときに、わからない問題に出会うことがありますよね
言葉の定義が曖昧なまま勉強を進めてしまうと、その問題集の解説を理解することが出来ないということになってしまいます。
化学用語・法則の意味を正しく理解せずに勉強するということは、数学で言うと微分の意味を理解せずに公式に当てはめているのと同じです。
直接問題を解くうえで使えることは多くはないですが、定義は問題を解くときの根幹となる部分なので必ずマスターするようにしましょう。
範囲外の内容も学ぶ
医学部等の難関大学では、高校で習わないテーマに誘導やヒントを与えて出題してくることがあります。
事前に一度インプットして、覚えてはいなくても理解していれば圧倒的有利な状況でその問題に挑めますよね。
どのみち大学に入学してから学ぶ内容なので化学の新研究などで目を通しておくようにしましょう。
無機化学は反応機構まで理解する
暗記だけではない
無機化学の分野は暗記がメインとなり一問一答やゴロ合わせなどで覚えていくことが多いですが、それだけでは不十分です。
その反応の原理まで正しく理解し覚えていると、範囲外の内容・難問に出会ったときに対応することが出来る可能性が高まります。
問題集は覚えているかどうかを確認するための問題よりも、正しく説明できるかの確認として活用していくようにしましょう。
実際はGMARCHレベルであれば暗記のみで対応することが出来ますが、それよりハイレベルな大学を目指しているのであれば、反応機構まで目を通して理解しておくようにしましょう。
理論化学とのつながり
問題集では理論化学・無機化学・有機化学と分けられていますが、入試問題では無機化学単体で大問が出題されることは稀です。
無機分野はほとんどの場合、理論化学の問題の中に穴埋めや下線が引かれて出題されます。
なので、先ほども書きましたが無機分野に関しては問題集よりも一問一答や過去問演習を行うようにしてください。
有機化学が合否を分ける
構造決定問題に慣れよう
有機化学はほとんどの大学で最低大問1つは出題されます。
そして、ここまで理論・無機と解説しましたが入試化学で合否を分けるのは有機の構造決定問題です。
反応機構が覚えられていないと大問の前半の方から全く分からなくなってしまい、大量失点になってしまいますが、
反応機構を憶えていても十分に慣れていないと解くのに時間がかかってしまい、理論・無機分野が解き切ることができなくなってしまいます。
徹底的に問題演習を行い、間違っても反応機構の覚え忘れは無いようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
表面的には暗記で対応できる問題の多い化学ですが、定義・概念を理解しないと中々成績は伸びません。
有機は例外ですが、問題数を多くこなすことよりも概念理解に重点を置くことにより効率的な学習を進めていってください!
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