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小論文を課す学校は増加傾向
大学入試において小論文を課すケースは年々増えてきております。平成25年度のAO入試では、実施学部が全1326学部のうち424学部で小論文が実施され、同様に推薦入試では2065学部のうち1208学部で小論文が課されています。
また、国立大学の全82大学のうち約78%にあたる64校178学部で小論文が課されています。(平成27年度)また2020年の大学入試改革に向けて、記述力や表現力、思考力を試す出題は今後も増加傾向であると思われます。
小論文には2つのケースがある
一口に小論文といっても、その種別は大きく2つに分類されます。1つが、指定校推薦などの推薦入試における小論文であり、もう1つはAO入試、公募推薦、一般入試で課される小論文です。
守りの小論文
指定校推薦などの推薦入試での小論文は、すでに書類審査、評定などで概ね内定しているケースになりますので、小論文で得点を稼ぐというよりも、「無難に」失点少ない形で乗り切れればいい、というもので、このようなケースには書き方のセオリーを「型」で学んで、そこに流し込んで行くことで無難に取り組んで行くことが重要です。
つまり、守りの小論文、です。このようなケースでは奇抜な内容や踏み込んだ主張をするよりは、無難な内容を書きかたに流し込んで行くことが対策になります。
攻めの小論文
他方で、2倍を超えるような倍率があり、競争環境にある小論文は、無難にこなすだけでは得点になっていきません。小論文の書き方、と調べればそれだけでたくさんの書き方が出てきて、その多くが「型」を作ろう、そこに流しこもうという内容ですが、この攻めの小論文ではそれだけではプラスの評価にはなっていきません。
というよりも、小論文を採点する大学の先生方からすれば、正直言えば、そんな書き方のセオリーや型なんかよりも、この文章を書いた人に対して「どんな人なんだろう!」と思わせる、ぐっと引き寄せる主張、意見が欲しいのです。型は綺麗でも、中身はない、惹きつけるものがない、そんな文章はごまんと見てきている人たちです。
ですから、守りの小論文ではなく、自らを強烈に売り込んで行く攻めの小論文の方が圧倒的に採点者の目にとまる、響く小論文になっていきます。
書き方不要。攻めの小論文3つのポイント
では、攻めの小論文、とはどんなものでしょうか。以下に3つのポイントに絞って解説していきます。
セオリーや型はなんでもいい
採点する先生方は、書き方、を評価するわけではありません。もちろん、全く滅茶苦茶な書き方でいいわけではありませんが、書き方の良し悪しを採点してはいません。国語の試験ではないので。
ですから、書き方の良し悪しはない、型やセオリーの良し悪しはない、と思いましょう。つまり、どの型やセオリーを選んでもいいです。自分の書きやすい型を1つ作っておけば十分です。
自分の個性、キャラ、体験をガンガン書こう
ここがとにかく勝負どころです。とにかく自分のキャラクター、個性、考えが赤裸々に伝わるように、包み隠さず考えていることを書いていきましょう。こんなことを書いたらいけないんじゃないか、とか、減点されるんじゃないか、というような思いは不要です。
それよりも、ハッキリと自分はこういう考えをする人間だ、この問題については、こんな意見を持っている、ということについて強いタッチでしっかりと書いていきましょう。特に望ましいのは、自分の体験や経験を混ぜて書くことができればベターです。とにかく、この練習を繰り返しすることが最も重要です。
要約は練習するがこだわらない。まずは解答の筆写から
他方で小論文の多くのケースは課題文や資料がありその要約をまずことが大半です。ここの部分については、とにかく過去問の模範解答を読み、しっかりと筆写することをまずはお勧めします。つまり、このテーマについては対策に時短を図るべし、ということです。模範解答と解答の作り方をしっかりとマスターして、ある程度型はめした形です及第点を目指す、という形を推奨します。ここは、高得点でなくとも良いけれど、及第点は取れる、そのような状態で良いでしょう。
エッジを効かせた意見を書くためにしておきたい2つのこと
そうはいっても、簡単に「エッジを効かせた意見」なんて書けない、出せない、というのが当然の感想だと思います。そこで、ここでは2つほど、目立つ、エッジの効いた意見を出すための2つの準備を紹介したいと思います。
SNSでガンガンコメントしよう!
TwitterでもFacebookでもなんでもいいのですが、自分の進学候補先での勉強内容に関するニュースなどについて、日々コメントをして見ましょう。ただ、いきなり自分のアカウントで社会的なことばかりつぶやくと「どうした??」みたいに思われるので、そのような観点でのお勧めのサイトがあります。
「NewsPicks」というサイトで、いわゆるニュースキュレーションのサイトになりますが、自分の関心のあるニュースに対して、有識者・社会人・学生などがそのニュースに対してのコメントを書いていっています。
そのコメントに対して、「Like」つまり、いいね、をつけていくような仕様になっています。ニュースに対する自分の意見に対して、社会人かLikeをもらえることや、そのニュースに対しての有識者や社会人関係者のコメントを読むことができます。ここならば、このような社会的な内容へのコメントが当たり前にできるのと、ニュースに対する多面的な見解が得られるので非常に有益です。
また、ニュースそのものではなくて、リアリティのあるコメントを読むことは小論文に対してのエッジの効いた意見出しに向けてとても有益な下地になります。
まずは口で話そう
人間の言語コミュニケーションで最も上位な概念が文章で表す、という形です。ですので、いきなりそこに持って行かず、まずはどんどんと口に出して話をして見ましょう。
例えば、「アメリカの大統領選挙に見るマスメディアの課題」といいうようなテーマに対して、いきなり書くのではなくて、先生でもいいし、友達でもいいし、家族でもいいし、まずは数人で実際どう考えているのか、どう感じているのか、どんどんと言葉にして見ましょう。
僕はこう思う、こう感じる、それに対して先生や他の人はどう考え、感じているのか。まずは、たくさんの意見を出し合う、考えてみる、それを書こうとするのではなくて、まずは口で話してみる。
その後に、紙に下書きをしていく、という流れですね。人は、口で話せる以上のことを書くのは難しいです。逆に、話してみることで言いたいことが整理される、ということは往々にしてあります。
まとめ
小論文に求められる内容というのは大きく変わっています。書き方や型にこだわる対策も大事ですが、それ以上にエッジの効いた内容をいかに書いていくか、それは、本質的には「受験対策」ではなく、自らの知識見識を向上させていく、というベクトルでの努力です。
極論すれば、大学は、つまらないセオリーや型にはめた文章を求めているわけではなく、本質的にその大学で学びたいという意思、そしてそのための知識と見識を持つ人を小論文で見極めたいわけです。
ですから、小論文対策に求められる内容は、学校の勉強の枠を超えた本質的な向学の 姿勢、ということになります。是非ともそこを踏まえて、日々の取り組みの中に上記の2つの取り組みのようなものを取り込んでいくことが望ましいです。