保護者のみなさんは、普段息子さん、娘さんとどのようなコミュニケーションをしていますか?
今更述べるまでもなく、受験勉強は人生で大切なイベントですから、どうしても我が子の状況が心配になってしまいます。
しかし、その心配や不安をそのまま伝えてしまうようでは、本人まで不安になってしまう危険があります。
ここでは、そんな受験生のお子さんにかけるべき声はどのようなものか、解説していきます。
味方になって声をかける
みなさんは受験生の保護者なのですから、彼らの味方になることが前提です。
もちろん時としてきちんと話し合い、改善すべき点は伝えていくのですが、「指導者ではなく味方」であることがポイントです。
指導者であれば、受験生がどうすべきか、どうあるべきかを指導します。
あくまで指導ですから、その関係は上下関係です。逆に指導者は教科書ですから、間違ってはならないのです。
しかし、味方であれば話は別です。
原則彼らを応援し、必要があれば一緒に考えてあげ、提案してあげるのです。
「こうしなさい!」ではなく「あくまで私の意見だけど、こうするのはどうだろう?」というのが、味方の声のかけ方です。
過剰に甘えさせない
味方になるというと、色々身の回りの世話をしてあげるようなイメージがありますし、一定は仕方ありません。
しかし、甘やかし過ぎるのは禁物です。
例えば家から最寄り駅まで距離があり送り迎えをするとか、寝る前に夜食を作るとか、家庭内でルールを決めましょう。
しかし、ルールから外れたことはお子さんと会話し、必要なものだけ、本人が望むことや保護者として許容できるものだけ与えるようにしてください。
大学受験の本質は、偏差値の高い大学に入ることではなく、人間として努力の限界に挑戦したり、結果に責任を持つことで大人になる一歩を踏み出したりすることです。
そこで保護者のみなさんが全てを与えてしまえば、まるで保護者のために勉強している気になってしまうでしょう。
悩みを聞いてあげる
最後のポイントは悩みを聞いてあげることです。
どんな受験生にも悩みがあります。
時には友人や学校の先生にも言えない悩みがあるのです。
そんなとき、その悩みを聞いてあげられるのは保護者です。
受験生も17歳以上の大人として考えれば、彼らなりの考えがあります。
それを聞いてあげてください。
あくまで味方ですから頭ごなしに否定したり、正しいと思うことを押し付けるのではなく、「こう考えてみたらどうだろう?」と投げかけてください。
きっと本人は気づき、新しく動き始めることでしょう。
まとめ
受験勉強に励む子供は、いつの時代も孤独な戦いに臨んでいるのです。
彼らの苦しみを理解し、大人になっていくための試練を温かくサポートしてあげましょう。
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