基本的に受験には時間が足りません。様々な科目を勉強しなければならないし、勉強以外にもしたいことはある。高校3年生になってから、部活を引退してから、受験勉強を本格的に始めれば良い。その様に思っているかもしれません。
勿論、自分の学力や受験先次第でいつから受験勉強を本格化させればいいかというのは変わってきます。ですが、早めに準備してなるべく早く合格するだけの実力を備えておくというのが、受験においては重要になります。
そのためには、学校や予備校などでその時その時の授業をしっかりと理解していくのも必要なのですが、学校や予備校を待たずに自分で勉強できることは自分でした方がお金的にも時間的にも無駄がないと言えます。
先取り学習
学校や予備校を待たずに自分で勉強する方法として、先取り学習があります。
本屋ではたくさんの大学受験用、または日常学習用の参考書が販売されています。その中で、自分が将来必要となる参考書や問題集を買って勉強するだけです。
授業で勉強してないから理解出来ないとか、2年生や3年生で勉強する内容だから理解出来ないとか、その様な不安がつきまとうと思います。
ですが、理解出来ないのは単に勉強してないからです。
例えば、日本史など暗記が主となるような科目では、小学生位の子供が色々本を読み漁って教科書レベルの知識を手に入れることもあります。
これは高校で授業を受けたから日本史の内容を理解したのではなく、その子供が勝手に勉強をして理解したからです。
これと同じようなことを学校の勉強、大学受験に必要な科目でしていけばいいのです。
先取りすべき科目
各高校には各学年でどの科目を勉強すれば良いのかというのが分かる教育課程表があります。
それを参照すれば、自分が高校のどの学年で何を勉強するのかがイメージできると思います。
教育課程表と自分の志望大学との受験科目を照らし合わせて、受験勉強が間に合うのかを考える必要があります。
勉強方法
上述の通りですが、本屋やネットで大学受験用または日常学習用の参考書・問題集を買うことが出来ます。
独学で勉強をしていくことになるので、あまり難しいものを選択しても意味がありません。簡単でも良いから1冊1冊確実にやりきれるだけのものを買って、少しずつ仕上げていく方が実力が付きます。
以下に、英語、国語、地歴公民について簡単に参考書などを記載していきます。
英語
英語は単語と文法が非常に重要です。
単語と文法を知らないと読解も出来ませんし、英作文やリスニング問題も解けるようになりません。
英作文問題やリスニング問題を解くのはずっと先だとか、まだまだ意識する段階ではないと思うかもしれませんが、単語と文法の下積みが不十分だとろくに解けないまま本番を迎えてしまうことになります。
英作文での作文の構成の仕方、問題への対応やリスニングでの音の繋がりへの慣れ、問題形式への慣れなどはそもそも単語と文法を知らないと覚えても意味がありません。
そのため、下記の様な参考を使って基礎から勉強していきましょう。
勿論、英語であれば現在使っている単語帳や文法問題集があると思います。それらを使うのも問題ありません。
現代文
現代文の落とし穴は日本語だから何もしなくても理解できるだろうという点です。
こちらも英語と同じで、文を理解するには単語を知っている必要があります。勿論、語彙は現代文の問題を解いていく中で分からない単語に出くわす度に調べて覚えていくことも大事です。ですが、それだけでは効率が非常に悪いので、単語だけで覚えていくことも大事になります。
漢文・古文
漢文・古文に関しては、学校の授業で使っている教材をしっかりと覚えていく方がコスパが良いです。そのインプットした知識の確認用として、問題集を使うことも出来ます。
地歴公民
世界史、日本史、地理、倫理、現代社会、政治/経済 (倫理、政治/経済)と多くの科目があります。
どの科目に関しては参考書を買って読むことも出来ますが、学校で使う予定の教科書と用語集を買って読み進めていく方が良いと思います。
例えば、世界史、日本史では山川出版の下記の教科書が有名です。
ですが、高校によっては他の出版社の教科書を使うこともあります。
などなど、他の科目でも基本的な参考書・問題集から取り組むことで先取り勉強がしやすくなります。将来勉強する科目だけではなく、今勉強している科目を早く進めるためにも実施することが可能です。
勉強のレベル
先取り学習でどの程度のレベルまで勉強するかというのは、個人個人で異なります。学校や予備校を待たずにとっとと進めてしまいたいという場合、誰を待つでもなく早く進めてしまう方が良いです。また、とりあえず、学校の授業が始まる前に一通り終わらせてしまいたいという場合、教科書レベルや基礎問題集程度の内容で良いことになります。
教師や講師に内容を説明された方が分かりやすいというのは勿論ですが、勉強は人から習うよりも自分でして、理解して暗記する量の方が多いです。
そのため、先取り学習や独学では分からないところを自分で調べたり、先生に聞くなどして解決する必要があります。
家庭学習の方法①
家庭学習の方法②
まとめ
受験で他の受験生よりも先んじるには、言葉その通りに先に勉強してしまうのが一番いい方法です。そのために、予備校に通うのも一つの方法なのですが、なるべくお金をかけないためにも、参考書や問題集を買って勉強する方が良いと言えます。
授業を受けて勉強するのも勿論大事なのですが、授業を受けて問題演習をしたり、自分の弱点は自分で埋めたりしないといけません。
先は長いように思えますが、気が付くとすぐに受験になっているので準備を怠らない様にしましょう。