大学受験のための参考書でほぼ全員に共通のアイテムといえば、この数十年間「赤本」であることは間違いないでしょう。大学受験の経験者で、このA5版の分厚くて、めくりにくくて、字が小さくて、解説がわかりにくい、非常に使いにくいこの書籍を使わなかった人はほとんどないのでは無いでしょうか。
赤本をいっぱいコピーしたり、ブックオフで昔のものを探したりしてきたと思うのですが、スマホ時代の現代ではこの赤本の存在意義も変わってきています。
今回は、変わってきているスマホ時代の過去問の扱い方につきまして、過去問のデータベースに注目してお伝えしていきたいと思います。
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赤本不要?過去問データベースサイトの様子
大学受験に対して過去問をしっかり取り組むことは大事ですが、この過去問をいつ持ち歩いたりしていくのは上の写真のように無理難題です。しかし、現在は周知の通りたくさんの過去問データベースサイトがあり、そこから過去問をダウンロードしたり、印刷したりすることができます。
まずは、データベースサイトについて、その中身を比較して見ましょう。
ここまで内容が充実してくると、赤本を無理に購入する必要はあまりありません。本当にメインで受験したい学校、だけで十分でしょう。なお、河合塾以外は閲覧には無料会員登録が必要です。
それでは、このデータベースサイトを活用する際の留意点を考えて見たいと思います。
過去問データベースの活用法
2つ以上のサイトをかならず併用する
上記の表を見てもわかるとおり、各データベースサイトに特徴があります。言葉は悪いのですが、どこまでいってもその会社のサイトも所詮は「無料」なので、そのクオリティというのは一長一短です。
ですので、各サイトの特徴を掴んで、自分が必要とすることを踏まえた上で、大事なことは1つのサイトに頼らず、必ず2つ以上のサイトに登録して併用していこう、ということです。
基本線のお勧めとしては、パスナビをメインに使い、東進のサイトを過去問を「見る」という点で補完的に使っていく、という形を推奨しています。国公立メインならばベネッセのマナビジョンを東進の代わりに使うこともお勧めです。
PDFリーダー、スクショを使いこなそう
過去問を閲覧するには普通にブラウザがあればいいのですが、より使いこなすのにお勧めなのは、注釈付のできるPDFリーダーを取り入れてPDFで読み込みむことです。そうすることで、過去問を見ながら、大事なところや気になるところに記しやコメントを付けていくことができます。
さらに、スマホであれば、スクリーンショットは是非使いたいところです。(ただ、スクショした過去問をSNSなどに貼り付けるのはNGです)そして、同様にスクショしたものにラインを引けたり印をつけることができるアプリで開ければ、自在に過去問の大事なところをピックアップしていくことができます。
過去問を手軽に閲覧できる環境を
受験勉強の目的は志望校に合格することであり、合格するために必要なことはその学校の問題で合格点を取ることであり、その学校でどんな問題を出すのかは当然過去問にかいてあります。
ですから、過去問の研究と内容の把握は、孫子でいえば「敵を知り己を知れば百戦してこれ危うからず」の「敵を知る」ということになります。そのために、これまでは私たちは分厚い赤本を買って、これを持ち歩いていたのですが、もはやそんな時代ではありません。
過去問は、スマホに落として、いつでもどこでも気軽に閲覧する。単語帳のように隙間時間でも過去問を見ることができる、そういう時代です。この環境を有効に使わない手はありません。
勉強において紙と印刷物が必須の時代、ではない
勉強はペンと教科書と参考書とノートで行う、そんな時代はもう終わりです。2020年までに学校ではタブレット端末が全員に支給されていく予定ですし、スマートフォンやタブレット端末が学習により身近なものになっていくことは間違いありません。それにより、これまでの伝統的な勉強方法はより効果的なものに変わっていくべきです。
過去問の扱い方についても、センター試験ならばほぼ全ての問題がWEBで手に入りますし、アプリなどで過去問を取り組むこともできます。当然に、各大学の過去問についてもその扱いはデジタル化することで、これまでとは違った使い方ができてきます。
特に英単語などは類似のテーマのものが学校学部では出されやすいので、志望順位の高い学校の英文については、繰り返し触れておくことが大事です。その触れ方は、かしこまって問題に向かうというだけはなく、折に触れて問題文を単語帳のように読み直して見る、ということも効果的です。
まとめ
大学入試の過去問のデータベースはどんどんと充実をしてきております。使い方には著作権などの一定の注意をしていかないといけませんが、スマホ、タブレットを上手に使うことで、これまでにはない効果的な使い方ができます。是非積極的に工夫をしながら活用して見て下さい。
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