みなさんセンター試験対策は順調ですか?
センター試験には意外な落とし穴が多くあります。
そのひとつが、「鉛筆しか使えない」ということです。
正確にはシャープペンシルも「メモ書き用」としての使用を認められてはいます。
しかし、センター試験の受験要領を見れば一目瞭然ですが、ルール上では鉛筆しか使用できません。
なぜ鉛筆しか使ってはいけないのか?
ではなぜわざわざ鉛筆使用の原則があるのでしょうか。
センター試験はマークシート方式の試験です。
そのためマークシートが誤って読み取られるのを防止するために、鉛筆の使用がルール化されているのだと考えられます。
自分の解答が正しく点数に反映されるためにも、ルール通り鉛筆を使用することが望ましいですね。
鉛筆ならなんでも良いのか?
鉛筆でも使えるものと使えないものがあるので注意が必要です。
まず、鉛筆の濃さはHかHBかFと決められています。
これも、マークが薄いために読み取られないということを防止するためです。
受験用鉛筆と称する商品がたくさん売られていますが、中には中学受験用のBの鉛筆があるそうなので、間違えて購入しないように注意してください。
また、格言入り鉛筆は使えない場合があります。
格言が入っていることでカンニングを疑われるためです。
現実的には格言が入っているからといって点数がアップすることは考えにくいです。
しかし、近年カンニングがニュースになることが多く、今後もカンニング対策は厳しくなっていくと考えられます。
なるべく疑わしい行動をしないためにも、格言入り鉛筆は避けるのをおすすめします。
鉛筆のすすめ1
ここまでルールの観点から鉛筆使用の必要性を述べてきましたが、実は鉛筆はシャープペンシルよりも優れている点が多くあります。
まず、鉛筆はシャープペンシルのようにカチカチする必要がありません。
手に持った瞬間から筆記を始められるのです。
カチカチの手間がないだけで3秒ほど得することができます。
実はセンター試験ではこの本当にわずかな差が大きな差になります。
例えば数学は60分という短い時間の中で約100個のマークをしなければなりません。
ひとつのマークで3秒縮められれば、100個のマークで5分縮めることができます。
「あと5分あれば解けたのに」という経験を持っている人は少なくないでしょう。
それだけ時間にシビアなセンター試験では、鉛筆を使い少しでも無駄な時間を省きましょう。
鉛筆のすすめ2
また、鉛筆はマークにかかる時間も縮めることができます。
試験前に鉛筆の芯を多少丸くしておくことで、マークが格段に塗りやすくなります。
さらに鉛筆は少しの力で濃く塗ることができるのもメリットです。
一方シャープペンシルは芯が細く濃く塗りにくいため、できるかぎり素早くマークしたいときには向いていません。
センター試験は本当に時間が足りなくなるため、少しでも時間を稼ぎたい人には鉛筆をおすすめします。
マークシート用鉛筆のすすめ
最近ではマークシート用鉛筆がメジャーになっています。
すでに使用している人も多いのではないでしょうか。
マークシート用鉛筆は例えば、
「芯の硬度が均一で塗りやすい」
「消しゴムで消しやすい」
「固着性が高くマークシートが汚れにくい」
といったメリットがあります。
(参考:http://www.mpuni.co.jp/products/pencils/black/mark_sheet/mark_sheet.html)
普通の鉛筆と比べると、いざというときの使用感や機能はこちらの方が優れているように感じます。
センター試験を少しでもベストな状態で受験したい人にはおすすめです。
シャープペンシルとは併用がベスト
ここまで鉛筆のメリットを述べてきましたが、それは「シャープペンシルを使うな」と勧めているわけではありません。
一番おすすめするのは鉛筆とシャープペンシルの併用です。
具体的には、マークは鉛筆を使い、メモ書きやその他にシャープペンシルを使うということです。
マークに鉛筆をおすすめするのはこれまで述べてきた通りです。
短い時間の中で点数を最大にするためには、鉛筆を使うことで少しでも時間を稼ぐことが重要です。
一方で、メモ書きやその他(例えば氏名の記入など)にはシャープペンシルを使うことをおすすめします。
普段から鉛筆を使っている人は多くないでしょうから、文字を書くのには慣れたシャープペンシルが良いでしょう。
また、センター試験は全体的に余白が少なく、メモや計算に使用できるスペースが限られています。
そうした細かい字を書かなければいけない場合にはシャープペンシルが適しています。
まとめ
みなさんセンター試験で鉛筆を使うことの重要性は理解できましたか。
「さっそく今度の試験から使ってみよう」という人は、ひとつだけ注意してください。
それは「テストのときだけ」は危険であるということです。
普段鉛筆を使わないのにテストのときだけ使うのでは、逆に失敗するリスクが出てきてしまいます。
過去問演習など、日常の勉強から鉛筆を使う練習を心がけましょう!