大学受験の数学に重要なのは、何と言っても演習ボリュームです。教科書に載っている公式や定理を完璧にしたとしても、センター試験レベルの問題で、8割の点数も取れないでしょう。それだけ、数学は演習すなわち知識の活用方法を学ぶことが大切です。
しかし、数学はどうしても計算プロセスが存在するため、机に向かって勉強するイメージが持たれがちです。暗記科目のように移動中やちょっとした隙間時間に勉強できたら、と思うことはないでしょうか。そんな悩みに応えるべく、移動中や隙間時間での数学の勉強法について解説していきます。
問題集の使い方に注意!
公式や定理の暗記であれば教科書や暗記カードを携帯するだけですから、今回の説明からは除きます。今回は普通の問題集を進める方法を紹介します。
問題集を使う時は、まず問題を読みます。その次に3分程度解き方を考えます。ポイントは実際に計算をするのではなく、どのようなプロセスでやるのかをイメージすることや、途中に発生する場合分けを想像し、対応方法をイメージすることです。
時間が来たらすぐに答えを見て、解答を確認します。自分が想像していた解答プロセスと合っているか、自分の解答イメージには抜け漏れがないかなどをチェックしながら、解き方を覚えて行くのです。
問題集選びには工夫が必要!
問題集を選ぶときは、できれば問題と解答が近い場所に記載されている本が良いでしょう。もちろん解答別冊型の参考書や問題集でも、演習は可能ですがどうしても利便性は若干落ちてしまいます。
また、もうひとつのポイントはレベルです。問題集の内、3割程度は自力でできる問題集を選んでください。あまりに実力と掛け離れると模範解答の丸暗記状態になってしまいます。逆に全て余裕で解けるレベルでも、ただの確認作業になってしまいます。これらは完全に時間の無駄です。
後から復習を必ずしよう!
最後のポイントは、復習です。数学は覚えているだけでは意味がありません。自分で解けることではじめて点数になります。
ですから、解答プロセスを理解し覚えたからといってそのまま放っておくと、全く力がつきません。必ず、後から復習形式で解法を覚えた問題を解いてみましょう。
計算力に自身があれば完璧な解答を作るのではなく答えを出すだけの練習にしたり、逆に計算練習と割り切って猛スピードで解く練習をしても効果的です。
まとめ
いかがでしょうか。数学はどうしても机に向かって勉強するイメージのある科目ですが、工夫により、色々な場所で勉強が可能です。
みなさんも普段の生活の中で隙間時間を見つけて、効果的に数学の勉強を進めていきましょう。