教科書、参考書、板書のノートをよく読んで内容を理解して、覚えてもいるのだけど、いざテストとなると点数がとれない、問題集をやっても点数がとれない。そういう場合がありませんか?
結論から言いますと、インプットした知識を確認するためにはアウトプットが必要。
勉強した知識が問題の中でどのように出題されるかを知らないと、慣れていないと、問題を解いて正解するのは難しいと言えるでしょう。
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インプットとアウトプットのバランスが大事
結論で、アウトプットが必要と言いましたが、だからといってインプットを軽視して良いことにはなりません。
例えば、テニスを始めたい人がいたとして、ずっとルール、打ち方、作戦の本を読んでいたとしましょう。この人が試合に出たとして上手くプレイできるはずがないですし、勝つこともできないのは明白です。
勿論、ルール、打ち方、作戦を理解することは大事なのですが、それらをある程度覚えたら実践練習をしないと自分で出来るようにはなりません。勉強においてもそれは同じです。
どこまでインプットするか?
インプットが60~80%完了したら、アウトプット(問題演習)に移行します。
100%の知識をインプットしてからアウトプット(問題演習)をするのは効率が悪いです。
100%の達成率を目指すと正直いつまでたっても、アウトプット(問題演習)に移行することはできません。
100%を目指すと効率が悪いですが、割合があまり低くても効率が悪いです。
100問解いて最低でも60問位正解する位じゃないと、インプット不足だと思ってください。
方法としては、知識0から問題を解いて、出題されやすい問題から優先的に知識を得ていくという方法もあります。ですが、これは知識の抜けが発生しやすく、体系的に知識をインプットすることが出来ないので膨大な範囲から問題が出題される場合、効率が悪いです。
閑話休題
「100問解いて最低でも60問位正解する位じゃないと、インプット不足だと思ってください。」とは書きましたが、自分が最低でも60問位正解する知識を持っているかどうかの判断はどうするのかという疑問が出てきます。
それは、一度問題を解いてみないことには分かりません。
感覚的な言い方になりますが、インプットで抜けは結構あるけど、大まかな理解は出来たと判断したら問題演習を一度やってみるということになります。
インプットの方法
学校の授業と同じように毎日少しずつ進めるという勉強の方法はやめてください。
忘れることを前提にして、覚えて忘れてのサイクルを繰り返して覚えていくという方法にしてください。
以下の例の進めたかは効率が悪いのでやめてください。
例えば、日本史の教科書を1日10ページずつ読んでいくとか、英単語を1日20個ずつ覚えていくとかの勉強方法になります。
授業での教科書の進め方を考えると、独学でも同じように進めるのが良いと考えがちです。
授業は解説や板書などがありますし、生徒のレベルが不統一なので、あの速さで進めています。独学でのインプットは自分で教科書、参考書、単語帳を読んで理解して、覚えていくことになります。
知識をインプットする段階では、毎日丁寧に少しずつ覚えていく、進めていくという方法ではなく、忘れることを前提にして大量に覚えて、忘れてのサイクルを繰り返していく方が効率が良いです。
具体的には、日本史の教科書であれば、毎日50ページずつ読んで1週間以内で1周終わらせて、一月で4周するとか。
50ページの範囲を3日位連続で読んで、次の50ページに移行して、また3日位連続で同じ範囲を読む。これらの様な方法があります。
共通するのは短期間で大量の範囲を読んで、繰り返すことです。どんなに真剣に勉強しても忘れてしまうのだから、忘れることを前提として繰り返すという勉強方法になります。
アウトプット=問題演習
「インプットが60~80%完了したら、アウトプット(問題演習)に移行」すると書きました。アウトプット(問題演習)では、問題の解き方、問われ方を覚えると同時に、インプットされていない残りの20~40%を補完していくことになります。
アウトプットは問題演習が中心になります。
問題演習は解いたら解きっぱなしではいけません。
正解不正解の性質把握
問題を解いてから、丸つけをする時にひと手間必要になります。
自信を持って正解→〇
ケアレスミス→△
運で正解、分からなくて不正解→×
上記の様に、ただ正解不正解を確認するのではなく、正解不正解の性質を把握する必要があります。
解説を読む
「正解不正解の性質把握」したら、必ず解説を読んで内容を確認してください。
「自信を持って正解」した問題でも、解説を読むことでより知識が盤石になります。
「運で正解、分からなくて不正解」の項目は、基本的に知識が不完全です。
そのため、問題の解説をしっかりと読んで理解して知識不足を補う必要があります。
また、インプットで使った教科書や参考書に戻る必要も出てきます。
解き直し
解説を読んだからと言って即座に知識を理解して、解けなかった問題が解けるようにはなりません。ですが、同じ問題を1週間以内に再度解き直してください。
そうすることで、自分の知識の理解度だけではなく、問題演習に対する慣れも向上しているかを確認することが出来ます。
まとめ
インプットとアウトプットはバランスが大事です。
インプットは60~80%を理解したらアウトプットへ移行します。
アウトプットも正解不正解の性質把握、解き直し、インプットへ戻るなどの手順が必要です。アウトプットで知識が弱いと判明した部分は、インプットに戻って必ず確認してください。