AO入試・推薦入試の入試当日、「小論文」というものを課す大学があります。
小論文は作文と違い、問われている内容に意見を述べ、筋道を立てて理由を説明し、相手(採点者・読み手)を説得させる文章を書かなければなりません。
求められるものは文書表現ではなく説得力であり、根拠をしっかりとして論じることが大切になってきます。
今回はAO・推薦入試において、小論文で高得点を取るために、また合格に近づけるためにはどのような書き方がいいのかということを解説していきます。
問いを理解しよう!
これは、小論文に問いに対する読解力・発想力を身につけようということです。
小論文の問いは、比較的アバウトな形で出題されます。
これに対し、その設問をうまく、奥深くまで読み取っていく読解力の力と、「私だったらこういう風に書く」というような具体的なアイデア、設問への疑問などを考える発想力の力を両方養っていく必要性があります。
「論文」なので、受験生自身が考えることを設問に照らし合わせて論じなければなりません。
高校の科目に「現代文」という国語の科目がありますよね。
この科目でも定期考査で、2~3行程度もしくは何字以内というような読解問題が出題されますが、小論文は現代文の読解力以上のものを必要としています。
しっかりとした読解力と発想力を鍛えることが、とても大切になってきます。
作文とは違い、論理的な表現で書きましょう
小論文は作文と違います。
作文のように情緒・感覚に頼るのではなく、論理的に客観性を備えた力が必要になってきます。
設問やそれに関する重要事項・重要箇所を注意深く読み取ることが大切になってきます。
前のセクションでも書きましたが、設問をうまく読み取り、それに対し疑問を投げかけ自分の考えを出すことが重要になってきます。
根拠を明確にし、主張・意見を出すことで論理的な書き方ができるようになります。
また「だ・である」調に統一し、起承転結をしっかりさせ、論文そのものの流れを良い方向に持っていくようにしましょう。
論文自体の段落は3つ~4つが理想です。内容ごとにまとめるのではなく、「序章→本論→結論」というような流れで書くことが大切です。
それぞれがうまくまとまっていることが重要です。
小論文上の表現方法は「だ・である」調の他に、一人称で「私」を使うことなど、形にはめて書いてください。
文の形態を統一させて読みやすい論文を作ることも心掛けてください。
「小論文模試」を活用しよう!
大手予備校や学習塾などで、「小論文模試」が実施されているところがあります。
これは文字通り、模擬試験の内容を小論文に特化させたものです。
いくつかの設問から1つを選び、それに関して論ずるというのが主な内容になっています。
この小論文模試を活用することによって、AO・推薦入試の試験内容に小論文を課している大学への対策になりますし、論理的思考能力・発想力・読解力のすべてをトレーニングすることが可能になります。
何回か受験することによって、論文の書き方、わかりやすい表現というのを理解でき、入試本番での対応力が身に付きます。
AOもしくは推薦で大学受験を考えている受験生には、ぜひこの模試の受験をオススメできます!
まとめ
一般入試とは違った形でAO入試と推薦入試は行われます。
その中で小論文というのは、問題に対し筋道を立てて、自分の考えをしっかり述べることができる力が試されます。
設問に対する「私の考え」と、その理由をしっかり述べ、結論を明確にすることを心掛けてください。
文章の構成を1つでも間違えてしまうと、流れが崩れてしまうのが論文です。
流れを崩さないために、今回解説した内容に気を付け、小論文対策に取り組んでください。
関連記事
攻める!型にはまらない小論文の書き方